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ザ掲示板 > 過去ログ > 恐怖の掲示板・・

怖い小説載せて。・・・駄文でもいいです!

すべて 1- 101- 最新40 最新10
[1]旅人 04/01/21 16:50 gXVgXQpwFD1
拷問や私刑系求めます。なるべく自作で。
[2]小室ageage 04/01/21 16:51 QBwzWLw35kG
2
[3]まゆ 04/01/26 15:48 Yo78sppvCMT
1>>
茜に悲劇見れば?
[4]まゆ 04/01/26 15:48 Yo78sppvCMT
茜の悲劇でした・・・
[5]はちみつ 04/01/26 23:13 iT5yzhqNm0m
まずスレ主さんから、どぞ
[6]旅人 04/01/28 21:28 t/MshupwFD1
「ぐぎやああああっ」
「ひっ」
私は、部屋の中の惨劇の悲鳴にそうただおびえ、震えながらその場にたたずんでいるだけだった・・・。


私は、この春やっと中学を卒業したばかりの高校一年生。まぁ、名門校の功績もある自慢の学校である。
五月に入り、やっと新しいクラスにも馴染みかけた頃、私は友達の亜理紗ーーー中学からの親友だがーーーと、一緒に、煙草が鞄に入ってた事で、先生に呼び出しを受けていた。勿論、私と亜理紗はそんな事してるわけないし、多分誰かの間違いか悪戯ということになるのだが。
とにかく、私は担任中村へと今日の放課後の六時呼び出されて。亜理紗は明日呼ばれるのだが。

そして、来たら。
待ち合わせの理科室につくとまず部屋を開ける気にはなれなくて、重い気持ちで扉のガラスから中を覗いた。
私の姉、深春と中村が机を間にして対立して座っていた。
私は驚いてこれ以上はないだろうというぐらい目を見開いた。無意識に二人に気付かれないようにと、頭を下げ、近くの廊下の死角へと隠れた。
ーーーなぜ、姉が?先生が、この事件を姉に話した?
私は恐ろしいくらい心臓が緊張し、脈を打つ。
ーーー何かの間違いですって、あれ程言ったのに!

私の家は由緒正しい名門家で、世間体にだって評判はいい。
(ーーーもしこんな事が表沙汰になったら!)
考えれば考える程頭を恐ろしい想像がよぎる。

だが、確かにあれは姉だ。あんなに美しい姉を見間違えるわけがない!
そう。姉、深春は絶世、という言葉がふさわしい程綺麗だった。特に、抜けるような白い肌と睫(まつげ)の長さが目立つ茶色のかかった大きな瞳と腰までの長い艶やかな髪が印象的だ。

中村は姉に言ったんだ・・・。こう考えるのが妥当で、私は仕方がなくも再び理科室の前へと足を運んだ。
扉を無造作に開け、中へと足を入れる。不満と怒りで俯け(うつむけ)ていた顔を上げて。
「っ!?」
一瞬の事で何が何やら理解できるはずもなかったが、それが異常だったのは確かで、私は入れるとほとんど同時に、足を引っ込め、扉も閉めた。
「・・・・??っ!、????!」
完璧に理解不能で、まず頭を整理しようと、私は頭を冷やす。
(えっと・・。えと、えっと、えっと・・・・・)
「助けてえ、萩原さあん!」
扉の向こうからの、私へと、中村からの哀願の言葉。


今日はここまでです。用事がありますので。文才なくてすみません。
[7]the7 04/01/29 14:42 inc1Jxst6nQ
おお、旅人すげえ。見かけによらず。
がんばれよ。
[8]旅人 04/01/29 17:10 t/MshupwFD1
>>3
茜の悲劇はちょっと求めてるものが違うっていうか・・。まあ、結構おもしろかったです。

>>7
そういう言葉は、本当に嬉しいです。ありがとうございます。感謝・感激です!!
[9]はちみつ 04/01/29 23:36 dujClWptRXU
本当!おもしろいよ。
続きが気になる。
[10]旅人 04/01/30 17:41 t/MshupwFD1
はちみつさんも、本当にありがとうございます(嬉し泣き)しかも期待まで!すごい嬉しいです。


さて、今書いてる話は長くなる予定なので短編を載せます。違う話です。昔書いてた話で今読み返すと、よく分かりませんが。


「ひっ!しゃん、何を・・・きゃああっ」
しゃんの手によってはさみの先が有紀の目へと突き立てられた。
右方の視界が真っ赤に染まったかと思うと次の瞬間その視界は真っ暗闇になり、左視界からしゃんの顔が見えた。自分のあまりにも尋常じゃない行動に何も感じないのか、無表情に有紀を見つめている。
必死に暴れ、はさみを抜こうとする有紀の手を押さえつけ、しゃんはやはり無言・無表情に、目にはいったままのはさみをゆっくりと動かしだした。ぐりっぐりっと動かす度に、刃は中を削り、血と眼球のどろりとした中身が飛び散った。当然、しゃんの顔にも大量に飛ぶが、それを拭おうともしない。
有紀は文字通りの血の涙を流しながらこの世のものとは思えない常人ならば耳を背けるであろう絶叫を上げる。
「!?ぎゃぁああ!!痛いっ痛いぃぃ!やめでえっいだいっ!」
形容しがたい激痛に悶える有紀。
しゃんがしだいにはさみを激しく動かしだし、有紀の叫びも大きくなっていく。勿論有紀は死に物狂いで抵抗しているが、しゃんの力にはかなわないのだ。どちらかというと細身のしゃんの体には怪力が秘められているようだ。
はぁはあと荒い息を立てながら、しだいに激痛のあまりか有紀の言葉は言語とはかけ離れていく。
「いやぁあああつ〜〜〜!!ぐぎゃっ、*‘#&%(!?あぁっ|〜=‘{*+<>ダズゲデェッ!!ZXERCTVYBU」
しゃんと有紀は友人である。有紀から見れば。・・・・だが、こんな有紀を表情一つ変えず淡々とした表情で泣き叫び許しを請う有紀を、しゃんは・・・・。
目の前のしゃんは、まるで悪魔だと、有紀は思った。そして、それに間違いない・・・。
いつまでも、力では勝てないというのに抵抗を続ける有紀の手足をベルトで一まとめにし、床に転がすとしゃんは一気に有紀のはさみを抜いた。
「ぐッ」
抜かれる、という感覚の苦痛に有紀は声を上げてしまった。そして、恐怖と痛みのあまり号泣してしまう。
「しゃん・・・もうやめてよ!!何でこんな事すんの!?楽しいの!?こんな事が!」
有紀の泣きながら訴える言葉にもしゃんの心は動かないらしい。
しゃんはどこからか怪しい液体が大量に入ったビーカーを取り出した。いや、見ただけで怪しいかどうかなんて見分ける事なんてできないのだがこの状況ではそう思っても仕方がない事だった。
そして有紀の予感は的中する。
有紀はぎょっと目を見開いて顔を上げた。自分を無表情に見下ろしているしゃんを見上げて・・・、と付け加えたいところだが、残念ながら彼女の目は一つしか残されていないし、その片方の目も今や焦点を定めていない。
「ちょ・・・、それなに、・・・・・あぎゃああああッ!!あづッ熱いぃぃーーっ嫌あ、誰かぁ!!助けてっあずいいぃッ!」
有紀の質問を完全に無視し、しゃんはビーカーの中身を半分以上彼女の頭から振りかけた。有紀の口からは夥しい(おびただしい)絶叫が放たれたが、今度はちゃんと発音されたようだ。
ジュウウウウッと、肉の焼ける音と共に白い煙が上がる。有紀は全身が燃え上がる激痛を感じ、甲高い悲鳴を上げ続けながら、その場を転げ回った。

有紀に振りかけた液体は硫酸だったのだ。直接かけられた頭を特に、有紀の全身をケロイド状態にしたしゃん。だがこれだけでは彼女の気は治まらなかった。
もっとえぐいことがしてみたいと、皮が破け、肉も溶けて目鼻も分からなくなり、絶叫を上げ続ける有紀を後ろに、しゃんは次の獲物の家へと向かった・・・。
彼女の顔には最初と同じ、何の感情も刻まれてはいなかった・・・。


END


[11]スカイ灰 04/01/30 19:02 Gk9Za6p9f4w
you は shock

愛で空が落ちてくる

you は shock

俺の胸に落ちてくる

熱い心 クサリでつないでも

今は無駄だよ

邪魔する奴は 指先ひとつで ダウンさ

you は shock

愛で鼓動 早くなる

you は shock

俺の鼓動 早くなる

お前求め さまよう心 今

熱く 燃えている

全てとかし 無残に飛び散る はずさ

俺との愛を 守る為

お前は 旅立ち

明日を 見うしなった

微笑み忘れた 顔など

見たくは ないさ

愛を 取り戻せ
[12] 04/01/30 19:19 TMp/vEpZZyv
第一話   血の匂いが漂うホテル

それは友人とホテルに来たときのことでした
そのホテルはまるで血のような匂いがただよっていました。
「なぁ、帰ろうぜ・・・」
僕は帰りたかったのですが、友人は、
「怖そうでおもしろそうじゃん!」
といい、いつまでたっても帰れませんでした。
しばらくして、部屋を観に行ったのですが、そこはとてつもなく重苦しい空気がただよっていました。
部屋はたたみ5畳くらいしかなく、天井には血の飛び散ったような跡が残されていました
「なぁ、帰ろうぜ?ヤバイよ・・。」
「大丈夫だって。ここのホテル予約すんの大変だったんだぜ!」
「う・・・・うん・・・・」
「そうだ、地下にゲーセンあるんだよ、いってみようぜ!」
しかし、このあとにとんでもない事が起こるとは思いもしませんでした。

                          第2話に続く
[13]かず 04/01/30 19:22 FTPNIRpa/SU
ちんぽスレ。
[14]m9っ`Д´)ヘキサゴン 04/01/30 19:25 4ovRj2qLBTx
第二話に期待
[15] 04/01/30 19:31 TMp/vEpZZyv
第二話   そして、犠牲はでる

さっそく地下のゲームセンターに行きました。しかし、そこは明かりもついていなく
ゲームの電源もついていませんでした。そして、しばらく友人から目を放していたときです。
「ぎゃっぁぁぁっぁぁぁっぁぁぁっぁ!!!!」
「どっどうした!!!???」
すると、友人は首や胸から血を流し、そして友人の指の先には呪いの言葉が書いてあったのです。
「オマエラゼンインミナゴロシダ」
僕の背中にはいきなりの緊張のせいか物凄い寒気が走りました。
そして、しばらくそこに立ちすくしていました。
全身を汗が包み、恐怖や不安が頭の中をよぎりました。
「俺は死ぬのか!?」
しかし、僕はもう考えていました。自分がもう死ぬのだと・・・・
                          第三話に続く
[16] 04/01/30 19:41 TMp/vEpZZyv
第三話   ツギノギセイハオマエダ!

僕はもうこのホテルから逃げる事ばかりを考えていました。
しかし、ホテルのドアは内側から鍵をかけるらしくあきもしませんでした。
「死にたくない!!嫌だ!!まだ・・・・・・・・」
僕はその場でしゃがみこんでしまいました。しかし、今度はもっと大変なことが起きました
なんと天井から血が流れてくるではありませんか!?僕はあわてて1階に登っていきました。
すると、なんと次々と1階の廊下に血が流れてきました。そして部屋をあけた瞬間、僕は信じられない光景
を目の当たりにしました。なんと部屋の机の上には人の首がドミノのように並べていたのです。
そして、あわてて2階の自分の部屋に行きました。
すると、僕の部屋の机の上には手紙がおいてありました。
その手紙にはこう書いてあったのです。
「ツギノギセイハオマエダ!」・・・・・・・・・・・・・・・と、
                           第四話に続く

[17] 04/01/30 19:56 TMp/vEpZZyv
第四話   罪と罰

恐怖が漂う中、次の事件は起きました。
ぎぃ〜こぉ〜、ぎぃ〜こぉ〜
それは誰かの足音でした。間違いなく殺されると覚悟していました。
ぎぃぃぃぃ・・・・・
そっと戸は開きました。次の瞬間、ぎらリと光る刃物が僕を襲いました。
「ぎゃぁぁっぁぁぁぁぁっぁぁ!!!!!!!」
そいつは全身が包帯で包まれていて、眼と口だけが見えました。
その眼は僕を殺す殺意であふれたような鬼の眼をしていました。
ザクッ!!!!
僕は手を刈られました。手からは大量の血があふれ出し、その場を動く事は
できませんでした。奴は次に首を狙ってきました。
僕は痛みを押し切り精一杯力を振り絞り近くにあった花瓶で奴を殴り飛ばしました。
しかし、次の瞬間、包帯がとれ、顔が薄らと見えたのです。
次の瞬間、僕はあっけにとられました。
その顔は前にいじめていたG君だったのです。
                            第5話に続く

[18]はちみつ 04/01/30 23:27 dujClWptRiG
旅人さんの短編読みやすかった!
短編の中でも内容がきちんとしてて昔書いてたって割りに
面白かったよ(*'ー'*)
本編のほうもかなり期待してます☆

神さんのもかなり続きが気になります。
始まりかたが、よくっってひきこまれちゃいました。

みんな書くの上手ですねぇ〜!
[19]旅人 04/01/31 17:09 t/MshupwFD1
>>18 はちみつさん
嬉しいです!再び感想ありがとうございます!!
ところで、はちみつさんは小説書けますか?書けるのなら書いて頂けないでしょうか?
拝見したいので・・・。きっとあなたも、上手なのが書けると期待してますので。
不躾ですが、お願いします。
[20]旅人 04/01/31 18:14 t/MshupwFD1
「せ、先生?」
私はまたもや無意識に、踵を返し理科室に戻る。
中を見回すまでもなく、教壇のすぐ傍に二人はいた。
姉は、床に膝をつき、先生をその場にうつ伏せにし馬乗りになり、手を後ろに捻り上げ、紐のようなもので縛り上げようとしていた。先生は自由な足で暴れるが、何の効果もないらしい。
途端に顔が思い切り引きつるのを感じる。そして二人のもとに駆け寄る。
「おッお姉ちゃん!!何を!?」
「萩原さん!助けてっ」
普段あまり口を開かない私が叫んだのもこれが初めてだったが、いつもツンとすまして、時にはその美貌で他人を萎縮させている先生が、泣きじゃくる惨めな姿を見るのも初めてだった。
私の只事じゃない形相に、先生の手を縛り終えて舌打ちして姉は顔を上げた。
「何をっ・・・て、あなたがドジやらかしたからでしょ?深夏ちゃん」
「何をしてるのっ!!早く萩原さん、これを解いて、他の先生を呼んで!」
「・・・・・ドジ?」
姉の興奮に潤んだ瞳に、背筋が凍りつく。先生の言葉も無視してそれだけ言うのが精一杯だった。無論、先生の紐も解けない。
今度は足を拘束するつもりなのか、姉は後ろに馬乗りの向きを変える。私はいつもなら堅苦しく、息が詰まりそうな性格の姉の口唇がほころんでいるような気がしてならなかった。・・・・いや、実際、ほころんでいた。
案の定、足へと紐をかけながら姉はゆっくりと私の質問に答えていった。
「そうよぉ、煙草なんて・・・。今回の選挙めちゃめちゃにする気?深夏ちゃんは何考えてるのかなあ〜?」
(何をやってるの、私ーーーーー。早く、お姉ちゃんを突き飛ばして、先生の紐をほどいて、誰かを呼ばなきゃいけないのにーーー。早く、早くーー)
全くもって、姉のほうが何を考えているのか分からない。いつもの姉とは別人のようだ。口調、行動、・・・・・そして、こんな事を・・・。こんな事をした方が選挙に・・・。
「早くっ早くーーー!!萩原さん!」
もう涙は止まったのか、次は顔中冷や汗まみれで先生は私へと喚き立てる。その汗で髪が額や頬にべっとりと張り付いているのが生々しい。
私は、あまりの恐怖の為足が、その場に根を下ろしたかのように、動くことができない。
足を縛り終えた姉が先生の背中から下り、ふふっと含み笑いを漏らしながら今度は彼女の顔のほうへと回る。
「ほんとーに、よく喋るお口ね。ま、この時間帯は南校舎にしか誰も入れないわね。ここは北校舎、安心安心。・・・・・深夏ちゃん、ハンカチ持ってる?・・・あぁ、いいわ、あったから・・・ほら」
「あ・・・・・むむっ!?むぐう〜っ」
自分のスカートのポケットに雑に手を突っ込み、姉は上品な柄のハンカチを取り出す。姉を先生は敵意のこもった目で睨み付け、また何か怒鳴ろうと思ったのだろう。大きく開いた彼女の口へと、姉がハンカチを滑りこませた。
「あ、ぁ、ああぁ・・・」
私はその光景をただ震えながら見つめているだけだ。
[21] 04/01/31 22:42 TMp/vEpZZyv
>>20 とてもおもしろいです。はやく続き見たいです。
>>17の続き書きます。
第五話   もう誰も殺さないで・・・・・

「ぎゃぁっぁぁっぁぁぁぁっぁぁぁぁっぁぁぁっぁぁぁ!!!!!」
僕は思わず叫んでしまいました。なぜ!?もう死んだんじゃ!?
もう、誰も殺さないで・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!!
だけど、これは罰だと思った。僕はG君を殺したんだ!!!
皆でいじめていて、僕はただ見ていただけだったんだ・・・!!!
でも、G君からすればそれもいじめに過ぎない!!!
殺したに過ぎない!!!!!!!!!!!!!!!!


   なぜ、   生きてるの!?

バサッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
僕は意識を失ったらしい。その後目覚めたのはN病院の病室でした。
僕はなんとか助かったらしいけど、今、あのホテルは取り壊された。
       どうやらホテルに現れた理由は
     そのホテルから帰ってきた次の日に死んだかららしい

それから、僕はG君の墓参りに行った。もう、あの惨劇に遭遇しないように、
また、それは供養になったのだろうか!?それ以来、僕のまわりではなにも起きなくなった・・。

                                     END


[22]旅人 04/02/01 10:33 t/MshupwFD1
>>21 神さん
主人公に、引き込まれてしまいました。彼の精神の極限状態がよく書けてると思います。
いいです!!

また何か、書いて頂けないでしょうか?
[23]旅人 04/02/01 12:23 t/MshupwFD1
「ぐくう!むうぅっ」
喉の奥まで突っ込まれた異物のせいで、くぐもった声しか出せない先生。私のほうに、哀願と、怒りの混ざった視線を向けている。
「お、お、お姉ちゃん」
こんな事やめよう、と続けようとした言葉は、姉の嘲笑によってかき消される。
「深夏ちゃん、何をそんなに慌ててるの?だーいじょうぶっ。パパやママだって、こんな事ばかりしてるんだよぉ?」
その言葉に、信じられないとばかり私と先生が姉を凝視するが、本人はケラケラ乾いた声で笑っている。
「こん・・・なこと?」
「そうよお?だってうち、当選する為なら手段選ばないの知ってるでしょ?・・・・あれ、知らない?」
私の顔色を伺って、姉は最後の一言を付け足した。震える声で私は言った。
「手段を選ばないって、お姉ちゃん、どうしたの・・?」
「だから、邪魔者を蹴落としてるのよ、選挙のね」
姉は自分を睨み付けている、先生の前髪を掴んで無理に顔を仰向かせた。(あおむかせた)
「何をするつもりっ!?」
「ぐぐっむうっ」
私が言うより早く、姉は先生の顔を拳で殴りつけた。部屋に響く先生のくぐもった悲鳴。


続きます。
[24]the24 04/02/01 14:58 W2d7Snp/xwZ
>旅人
文章技術がなかなかあるようだねえ。
[25]きき 04/02/01 17:52 xX.p9fsmkrk
ほんと凄いですっw
期待ですー
全部読んでから私も書きたいです・・・(謎
[26]旅人 04/02/01 19:42 t/MshupwFD1
続いて姉は、先生の胸ぐらを掴んでその場に立たせると、身動きも満足にできない事をいいことに、彼女の腹へと膝蹴りを食らわせた。
腰を前に折って、苦痛に身悶える先生。その様子を声に出して笑いながら何度も膝蹴りを加える姉。
「いやぁぁーーーっ!やめてよお姉ちゃん!!」
瞬間的に、私は叫んでしまっていた。

ーー私は穏便に事を済ませたかったのに!−−

「み、みなつちゃん?」

足が床から離れて私は姉へと踊りかかった。彼女は私のほうを振り返り、目に動揺の色を走らせたが何ら抵抗はしず、両手首を近くの机の上へと押し付けられる。同時に、先生を立たせる人はいなくなるので、すぐに彼女はバランスを失い、仰向けに床へと倒れた。

少し沈黙が続き、私は自分を疑問の目で見下ろしている姉の手にかけていた力を緩めた。
[27]キキ 04/02/01 21:33 xX.p9fsmkrk
続き希望
[28]はちみつ 04/02/01 22:14 0CQSGip459f
>>26
はわわ(汗)
どうなっちゃうの!?

神さんの、短いながらもきちんと完結されていて、読み応えありましたよ。
おもしろかった。
新しい作品もよみたいです。

>>旅人さん
そのうち書かせていただきますので、期待をしないで待っててください(笑)
[29] 04/02/02 15:17 f0M6E5pZZyv
はちみつさんありがとうございます。自分はまだ素人なものでネタが浮かばないんですよ^^
ネタがきまったらまた書かせていただきます。はちみつさんも頑張ってください
[30]OUT 04/02/03 23:17 *CBdUoi5kIl.*6Qvwx8qrdFF
割り込みですが、小説の冒頭部分を載せさせて頂きます。
設定が、ちと微妙。おまけに全部合わせるとやたら長い。


 私たちの話


 プロローグ


 私たち二人は、真夜中の細い裏路地を歩いていた。私は片手に異様な形をしたサブマシンガンを持っていて、彼女はまるでおもちゃでも持っているかのように、大きなナイフをもてあそんでいた。しかし、正しく言えば彼女はナイフをもてあそんでなどはいなかった。ナイフに、もてあそばれていたのだ。彼女の手には、ナイフによってつけられた切り傷が無数に存在した。
 私も彼女のことを言えなかった。私の右肩を銃弾が貫通していて、何をしなくても生ぬるい血が噴き出している。どくどくと、リズムよく、生きている証とした物が、勢いよく体の外へ流れ出している。気休め程度に巻いてある布は、もう元の色がわからないくらい色に染まってしまい、絞れば献血ができる量の血がしみこんでいそうだ。
 冬の空気が、刺すようにわたし達の体を痛めつけた。
 それでも、私たち二人は笑っていた。嬉しくて、嬉しくて、体の痛みなんてのはどうでも良かった。体の血を全部流してでも、笑っている価値があった。
「桜ちゃん……」 私は、彼女に話しかけた。桜ちゃんは、ニコニコとした笑顔を見せてわたしの方へ振り返った。顔に、さっきついたばかりの血が付いていた。よく見ると、また指をナイフで切っていた。
「おいしいよ」 桜ちゃんはそう答えた。
「この後、どうしようか……」
「幸せだよ」
 話がかみ合っていない。
「このまま、死んじゃうかもしれないよ……」
「楽しいよ」
 いいんだ……
「もしかしたら、また戻されちゃうかもしれないよ……」
「嬉しいよ」
 もう、何も考えなくて良いんだ……
「桜ちゃんは、ずっと一緒だよね……」
「明るいよ」
 もう、あんな物は見なくて良いんだ……
「よかった」
「よかった」
 最後だけ、本当に最後だけ意見があった。
 次の瞬間、膝が崩れた。体に力が入らなくて、目を開ける力も希薄になって、体が冷たくなって、どんどん一つの色に染まって、
 目の前は、たぶん冷たいコンクリート。こんな固い地面でも、今の私にとってはいとおしくてたまらない。いつまでも、こうやってこの地面に触れていたい。涙が出てきた。嬉しくて、嬉しくて、涙が止まらない。目からしずくが一滴、一滴、そしていつしか滝のように流れ出して、涙が止まらない。
「桜ちゃん……」
「あったかいよ」
 地面に横たわる私の隣に、桜ちゃんはそっと座った。水たまりが、ぺしゃっと音を立てた。ぬるい、水たまりが。
「弥生ちゃん、あったかいよ……」
 桜ちゃんは、私のべちゃべちゃに赤くなった右腕を、そっと抱きかかえた。じとっと、桜ちゃんの服にも私の血が染みこんだ。

「あったかいよ……」
[31]旅人 04/02/05 23:57 5IX1OcpwFD1
続きです。

姉はけだるそうに私を押しのけてーーー私は気付かなかったのだがーーー黒板のすぐ傍にある机の上の鞄をひったくるように取り上げた。

「・・・・?」
「何よ。もう何もしないわよ」
自分を嫌悪感を隠さずに見やる私にそう言うと、姉はまた先生のほうにしゃがみ込んだ。
「ほら。これで黙りなさい」
顔をぐっと突き上げて、鞄の中に手を入れ、それを姉は先生へと差し出した。すごく分厚い一万円札の束が、三っつ彼女の手に握られていた。
「!?むむううっむぐぅう〜〜」
先生のくぐもった声と同時に、私の口がガクンと開いた。
「嬉しいでしょ?何も言わないだけでこんな大金が貰えるのよ」
「お姉ちゃん!!」
私は姉の肩を掴んで振り向かせると彼女の顔へと平手打ちをした
。札束が落ちて、床へと仰向けに手を押し付けられているのは私のほうだった。

「なぁんで深夏ちゃんは分かってくれないかな〜?この事口外されない為に私はやってるんだよ、もお〜」
「くううっ」
手を振り解こうと力を込めるが、姉の手はびくともしない。見かけじゃ予想もつかないが何せ、姉は体育系が得意だし、特にパワーを主旨としたものなら、何でもこいである。
反射的に、ーーー何でか分からないがーーー彼女の腹へと蹴りを私は入れてしまっていた。姉は美しい顔を呆れ顔から苦痛に歪め、呻いた。
「うう。み、みなつちゃ・・・」

ーーーーだが、こんな事は温室育ちの私だったから、怖かっただけで、本当の恐怖はここからだったのだーーー

謝る暇などなく私は、先生に駆け寄り、口から猿轡となっている涎でべちょべちょに濡れているハンカチを取り出しその場に捨てると、次は手を拘束している紐を解いた。幸い、結び目は複雑なものではなかったのだ。
[32]旅人 04/02/05 23:58 5IX1OcpwFD1
「ふーん、深夏ちゃんはこの事ばらされたいんだ」
「そうじゃないよっ。お金で解決するっていうのがいけないんだよ!先生だって、違うって言ったら分かってくれたはずだよっ!」
「そうよお萩原さん!」

崩していた体をゆらりと起き上がらせそう聞く姉に、背を向けながら、私は怒気を含みながら答える。姉は、口が自由になりどっちに入ってるのか、ぎゃあぎゃあ喚き立てる先生を睨み付け黙らせ、吐き捨てるように言った。

「先生、お前は黙ってろ。・・・本当に、そう思ってるの?こいつが頑固で有名な事知ってるの?誰が入れたかも分からないのに鞄に煙草が入ってたからって本人の話も聞かず家族を呼び出すこいつが?深夏ちゃん」

「そ、それは・・・」
「深夏ちゃん。私、あなたのその良い子ちゃんぶったところ、大嫌い。どいて・・・・・先生、これで」
返事に迷い、次は足の紐を解くのを忘れている私へと、冷たく姉は言い放ち、その辺に転がっている札束を拾い上げた。

「だめだって!!」

ーーー私は姉を思い切り突き飛ばしたーーー

「!」

ーーー姉はそのまま教壇へと後ろ向きにぶつかるーーーだがすぐその場を離れてーーー


その衝動で。黒板の上の花瓶が、真逆さまに足を拘束されて
身動きができず逃げる事ができなかった先生の頭へと着地した。

「ぎやああああっ!!はぎわらさぁぁっーーーー」

「せ、先生」

部屋中にこだまする先生の絶叫。ガラスの割れる音。やはり姉妹なのか、姉と声が重なった。

それから数秒が経過した。先に口を開いたのは姉の方だった。
「死んだ、のーーー?」
(し、し、ししし、死んだ?・・・そ、そんな馬鹿な・・・)

[33]ジェインン┌|∵|┘一2さん 04/02/06 0:00 OatKOKrDb7Z
http://pr1.cgiboy.com/s/0334726/

ゆっふぉ
[34]はちみつ 04/02/06 0:48 ZZdDZbqNm2W
>>OUTさん
その小説全部読んでみたい!!!
おくが深そう〜〜〜~(-゛-;)~

>>旅人さん
先生ししし。。。死んじゃったの〜〜!?w( ̄Д ̄;)w
先が読めないです。(ハラハラ
[35]竜之介 04/02/10 23:46 6Qvwx8qrd.p
 十二月に入り、私は高校に行くのがさらに億劫になった。元々、学校へ行きたいなど思ってもいなかったし、行ってもいるのは私を冷たい目で見る人間達だ。
 先生も生徒も、私のことなど人間としても見てはいない。バケツに放り込むぞうきんのような扱いをされることは、自分が一番知っていた。一対三十八では、勝負とは言えない。私刑も良いところだ。奴らは、加減というものがわかっている。それに、しらばっくれる術も知っている。思いっきり殴らないで、囲んで箒でつつく。つつくくらいでは本当はケガなどしないが、それを三十八人が代わる代わる、昼休みの間ずっとするのでは、体はアザだらけになる。とどめに、花瓶の水を頭からかぶせられる。水をかぶせた後、その花瓶は床へたたきつける。そうすると、先生が音を聞きつけて必ずやってくる。
 その時には、三十八人は自分の席に着いていて、花瓶を割ったのは花係という半端な役職をおわされた私と言うことになる。
 放課後、私は職員室へ呼び出しをされて、教室に帰ってくるころには鞄がなくなっている。あるところはわかっている。教室の隣の、男子トイレだ。最初は女子が女子トイレに鞄を投げ込んだのが始まりだったのだが、最近は男子がそれをするようになった。私がそれを取りに行けば、後ろから男女問わずカメラ付き携帯電話でカシャッと写真を撮られてしまう。
 鞄があるのは、洋式トイレだ。なぜなら、ドアを開けたところで後ろから押せば、簡単に私を閉じこめることができる。監禁とはこの事だ。しかも、ただ捕まるだけならまだしも、掃除ロッカーに入っている道具が、一斉に降ってくるのは困る。
 やっと鞄を取り返して昇降口までやってくると、今度は靴が無くなっている。あるところは、コレもわかっている。正門の、ど真ん中だ。そうすれば、私のことを人間扱いしていない奴らが、帰りがけに気軽に自転車で踏めるからだ。私は、昇降口から正門まで、靴下のまま歩いていくことになる。そして、私の靴の隣には、もう一足靴が置いてある。
 その靴の持ち主こそ、私の唯一の親友で同じクラスの『風野桜』だ。髪の毛が綺麗で、穏和で、優しくて、感情が豊かで、かわいくて、私と同じようにいじめられてさえいなければ、彼女はふつうの高校生だ。しかし、善人が故に彼女はクラスから除外されたのだ。子供というのは、良い意味でも悪い意味でも、他人より優れている人物を異常なまでに軽蔑する。彼女はたまたま、純粋に優しいことを根に持たれただけなのだ。
 私はクラスのいじめを受けているとき、いつも桜ちゃんのことを思い出している。その優しさに、私はいつも光を見ている。
 それは、体育の自習で、私たち二人が校庭にある体育倉庫に閉じこめられたときのことだった。

 さらに続く
[36]旅人 04/02/11 10:29 5IX1OcpwFD1
私は完全なパニック状態で、膝が笑っていた。
「あ、ぁぁあああぁ・・・・」

私のほうに苦笑いを見せながら姉は先生の腕を手に取った。
「脈・・・・・が、ない」
先生の顔色は見る見る青ざめていった・・・。

「お姉ちゃんだ・・・・・。お姉ちゃんが殺したんだ・・・」
声を出す気薄もなくて呟くようにそう言うと姉は先生の脈を診ながら振り返った。
「え?深夏ちゃんが突き飛ばしたんじゃない」
少しばかりは罪悪感があるのか、僅かに姉も冷や汗を流し、肩をすくめていたが、口の端は上がっていた。
「・・・お姉ちゃんが、あんな事してたからだああぁ・・・」
「でも、どっちにしたって大丈夫よ。あの人たちが揉み消してくれるわ」
「あ・・・・の人たち?」
私の言葉にくくっと姉は喉で笑って、先生の腕を放すと立ち上がった。
「うん。まぁ、やくざみたいな」
「ぼっ暴力団関係!?」

恐怖に震え、そう言う私。小さく頷く姉。

「そんなっ・・・私じゃないよぉ!!」
「ひいっ!みな・・・きゃあああっ」
私は床に転がっている花瓶の欠片を鷲掴みに拾い上げ、姉へと襲いかかった。私と姉は1Mも離れてやしない。ましてや、同じ室内。叫ぶなり飛びかかってきた私へと、ガラスの破片で頬を切り裂かれてしまう。切り傷から血が弾けて、ひいいっと姉は掠れた声を漏らした。

「私じゃないっ私は殺人なんて・・・・・殺人なんてしないよおぉぉっ!!」
「深夏ちゃ、おちつ」
「いやぁああっ!!違ううっ私がそんなことするはずないいっ」
[37]旅人 04/02/11 10:31 5IX1OcpwFD1
全く話が通じない私を宥めようと姉は静かに言葉をかける。が、反射的にか今度は喉を掻っ切ろう、と先端が血に濡れた破片を握り締めながら手を振ろうとした私の顔に姉は肘打ちを入れてしまう。怯んだ私を押しのけて、姉は出口とは反対方向へと悲鳴を上げながら逃げる。

「うああっ誰か来てっ!」

「分かった!お姉ちゃんと先生は殺し合いしてたんだ!!私のせいじゃないんだあっ!!」

意味不明な話をつくりながら私は姉を追いかけていく。そのうち、逃げ道がなくなり姉は角の壁まで追い込まれ、恐怖のあまり尻餅をついた。なんとか私の話に合わせて、落ち着かせようとするものの、その声の半分も私の耳には入っていない。

「悪かったわ。そうよ、私が殺したのよ。殺し合いしてて。だ、だから」

「ね、そうだよね?私が人を殺したりするはずないよね、ね?うん。そうだよ・・・」

姉に同意を求めているのか、それとも・・・・・、自分に言い聞かせているのかぶつぶつとそう呟くと、私は気が緩んだのか破片を落としてしまった。
力なら勝っているし、武器と化している破片をなくしたらこっちのもんである。姉は力ずくで私を押さえつけようとした。


だが。
[38]旅人 04/02/11 11:27 5IX1OcpwFD1
訂正です。

>>姉は力ずくで私を押さえつけようとした。

姉は立ち上がり、力ずくで私を羽交い絞めにしようと手を伸ばした。

です。
[39]ココハウチュウカ? 04/02/11 17:10 Lo57pgq0fCm
ウチュウ・・・・・カエリタイ。
[40]旅人 04/02/12 16:16 NN0LLxpwFD1
一瞬早く私がすぐ傍の戸棚から天秤ばかりを掴んで彼女の頭の上へと振り落としたので、その手は空しくも宙に漂った。天秤ばかり、といってもそれはかなりの重量を誇っていた。頭から血を流し姉はズルズルと崩れ落ちた。

「私じゃない、私じゃないよおぉっ!」

正気ではない私は、狂ったように喚きながら落ちた破片を拾い上げ姉の首へと横に走らせた。

「・・・・・・・」

これはかなりの手応えを感じた。姉は目を閉じ、深くえぐれた喉からヒューヒューと空気が漏れ、口からは大量の血をこぼれさせ、自分の制服を真っ赤に染めていく。最後に目を開き無言で私を見つめると、姉はがっくりと項垂れた(うなだれた)。


私はまたそこで我に返ったのだ。部屋に転がる二つの死体。

「あ、あ、ぁぁあ・・・・・。わ、た、しが殺したの?・・・そっそんなあぁ」
[41]the41 04/02/12 16:35 xuw933p6C9f
それはそうとココにいる奴らはアホだなw
[42] 04/02/12 16:54 qQNAKQpZZyv
[43]旅人 04/02/12 19:18 NN0LLxpwFD1
>>42

じゃあ自分も?
[44]旅人 04/02/12 19:18 NN0LLxpwFD1
41か・・・。
[45]the24 04/02/13 17:34 H5lFQxp/xUw
旅人は文章技術はあるが、スプラッタな感じだね。
スプラッタは映像でさえなかなか怖がらせることが難しい気がする。
もっと静かに襲ってくるような恐怖、ぞっとするような、
そういうのが出来るといいと思うんだけどね。
[46]旅人 04/02/13 19:10 NN0LLxpwFD1
>>45

怖い系は書くのはあまり好きじゃないんですよね。流血とか書くのが好きなんですよ。
[47]旅人 04/02/13 19:12 NN0LLxpwFD1
ていうか、そういうこと言われても・・・。
[48] 04/02/13 21:16 *79UQq0P9w9n*aw/Pkcp1DsJ
男は国道を車に乗り進んでいる・・・。
そう、それはほんの些細な気持ちで自宅を出たに違いなかった。
一時間ほど前妻と喧嘩をし気晴らしにと出たのであった。
そうでなければこんな夜中に一人でいるはずは無いのだ。
道路の白線が今日はやけに映えるなと思いながら運転していると
十メートルほど先に子供がうずくまったくらいの小さな影が見えた。
男は急ブレーキを踏み頭をハンドルでしたたかに打った。

男が車から降り、その影に近づくと手を合わせた人の形に彫られた、そう、それは地蔵だった。
子供に見えたのは地蔵だったかとほっとしながらこう考えた。
しかしなぜこんなところに地蔵が・・・。
地蔵は白線の上、ちょうど道路のど真ん中に立っていたのだ。


怖い小説ってむずかしいですね。

[49]羅刹 04/02/15 23:16 JMYM7cqV5He
初めまして、です。
駄目文ですが小説書かせていただきます。

今、僕は彼女の話を聞いています。
それはこんな話です。

「私は昔から霊感がありました。
 人には聞こえないものが聞こえたり
 見えないものが見えたりするので、
 最近になって感じ始めた、
 ねっとりと絡み付く様な視線も
 何時もの事だと思っていました。

 そして其の内に、そんなものも
 消えてしまうと思っていました。

 ある日の事です。
 私は家の鍵が開けてもいないのに
 開いている事に気がつきました。
 おかしいな、と思いつつも、
 私はもう一度鍵を閉めて、
 自室へ行きました。
 自室へ行ってから、鏡の前で
 身繕いをしていると、
 私の後ろに知らない人が立っていました。
 軽い衝撃があった後、私は少しの間記憶が飛びました。

 気がついて見ると、おかしい事に、
 私の顔を私が見ていました。」

嗚呼、キミは気づいていないんだね。
もう、死んでしまっている事を。


・・・へったくそです・・・
ゴメンナサイ・・・m(__)m
[50] 04/02/16 23:07 bOWiKjvpVax
 初めまして。
前から興味があったんで、激・駄文を載せさせてもらいます。

 男は走っていた。何者かに追われているようだった。
 走っている男の形相は、恐怖にひきつり
 とてもひどい顔になっていた。
 「はぁ、はぁ、はぁ」
 「待ってよ・・・もっと遊ぼうよ!」
 男の後ろから性別不明の声がした。
 その声は男と違って疲れた様子も無く、楽しそうな調子だった。

 しばらく走っていると男は袋小路に入ってしまった。
 男は立ち止まるしかなく、今まで見ようともしなかった
 追っ手を見ることになった。
 追っ手は、手に包丁を持った十歳ぐらいの子供だった。
 暗くて、性別まではわからない。
 「なんで、なんで俺なんだぁぁぁ!」
 男は恐怖のあまり泣きながら叫んだ。
 「あはははは、見たんでしょ、見たんでしょ?」
 子供はあくまでも楽しそうに言った。
 「何も見てない!俺はなにも見てないぃぃ!」
[51] 04/02/17 21:09 bOWiKjvpVs7
 男は手を振り上げて子供を殴ろうとした。
 あの父親がしていたように。
 「あはははは、大人なんて皆同じじゃんか
  そうやって僕をいじめるんだ。あはははは!
  だから今度は僕がいじめる番なんだよ!」
 子供は笑いながら男の拳を避けた。
 そして、
 バチッ
 という音とともに男は倒れた。
 子供の手にはスタンガンが握られていた。

 
[52] 04/02/18 21:15 bOWiKjvpVbI
 続きを書くためのネタを探していたら、
[52]きょう 
と書いてあるのにも関わらず、何故か見れない。
 怖い小説、(私刑・拷問)難しすぎです。
 
[53] 04/02/18 21:17 bOWiKjvpVbI
 あれ?僕が52?
[54]厨房マーズ 04/02/18 21:41 GtU9NgqCi35
 じめじめとした地下迷宮。時折天井から水滴が落ちてくる薄暗い通路を、松明を片手に一人のアマゾネスが歩いていた。動きやすさを優先してか、皮鎧に小型の円盾、剣といういでたちだ。
 じゃりっと、足元の石を鳴らしてアマゾネスがかなり広い円形の空間へと足を踏みいれた。松明の明かりが端までは届かず、暗がりの中に沈んでいる。きつめの美貌をしかめて彼女は奥へと足を進める。松明の明かりが向こう側の通路の辺りに届いた時、不意に獣じみた咆哮が轟いた。
「ミノタウロス!?」
 通路から姿を現した巨大な影を認め、アマゾネスが緊張を含んだ声でそう呟く。身の丈は彼女の約二倍、醜悪なまでに発達した筋肉質の人間の身体に、牛の頭が乗ったモンスターだ。知能は獣並みで魔法や特殊能力を使うようなことはないが、その巨体から繰り出される攻撃の威力はすさまじい。
「ガアアアアアアァァッ!!」
「くっ」
 耳の痛くなるような咆哮を上げ、巨大な戦斧を構えてミノタウロスが突進してくる。松明を投げ捨て、盾を構えるとアマゾネスは身構えた。ぶんっと風を裂いて振り降ろされる戦斧を飛びのいてかわし、すかさず切りつけるアマゾネス。しかし、強靭な相手の皮膚にはばまれ、たいした傷は付けられない。
「ゴアアアアアアァァッ!!」
「うっ、うわっ」
 怒りの咆哮を上げてぶんぶんと小枝のように巨大な戦斧を振りまわすミノタウロス。型も何もない、ただの力任せの攻撃なのだが、一撃一撃の威力が洒落にならない。表情を引きつらせながら、アマゾネスが懸命に相手の攻撃をかわしつづける。剣や盾で受け流そうにも、相手の一撃が重すぎる。下手に受ければ、剣や盾を一撃でぶち割られかねない。
 ぶんぶんと力任せの攻撃を繰り返すミノタウロスと、必死にそれをかわしながら、時折反撃を放つアマゾネス。ミノタウロスの身体に何ヶ所か裂傷が走るが、いずれもごく浅い。アマゾネスの表情に焦りが浮かび、全身にびっしょりと汗が流れる。
「あっ!?」
 何十度目かの攻撃をかわした時、ずるっとアマゾネスの足が滑った。恐怖の声を上げる彼女の体勢が崩れ、そこにミノタウロスが横殴りに戦斧を振るう。


つづく
[55]ともか 04/02/21 13:35 ZBPtGmqW.Hg
旅人さんの面白い〜〜。続き楽しみです〜〜。
[56]ともか 04/02/21 13:42 ZBPtGmqW.Hg
旅人さんの「怖小説集合」というスレにのせていいですか?「恐怖の掲示板」のスレの一種ですが。
[57] 04/02/21 13:55 bOWiKjvpVIx
 「・・・?」
 男は目が覚めると、椅子に縛りつけられていた。
 「ぅう・・・暗くて何も見えん・・・」
 部屋の中は真っ暗で、あの子供がいるかどうかさえわからない。
 「ここは・・・何処なんだ?」
 「あはははは、起きたの?」
 「!」
 男の後ろからあの楽しそうな声がした。
 「じゃぁ、始めなきゃね?最初は・・・」
 「やめ、やめてくれーー!」
 子供の手にはかみそりが握られていた。

 数日後、道路の脇で発狂した男が発見された。
 男の手は炭化しており、目はつぶれ、耳は切り取られていた。
 体には無数の傷があり、全て抉ったあとがあった。

 「茜の悲劇」を読んでしまい、
「こんなスプラッター(拷問)なのは書けない!」ということで
 こんなしょーもないのになりました。もう駄文とか下手くそという次元じゃないです。
すいません。
 旅人さんの続き希望します。かなり気になる。
[58]ともか 04/02/21 14:11 ZBPtGmqW.Hg
憂さんのも面白いですよ!駄文なんかじゃ全然ないです。あなたのも「怖小説集合」というスレにのせていいですか?
[59] 04/02/21 14:34 bOWiKjvpVIx
 いや未熟ですってゆーかここの趣旨に沿ってないです。
修行中です。(小説全般で)
[60]ともか 04/02/21 15:12 ZBPtGmqW.Hg
修行中ですか。じゃあ修行完了には旅人さんみたいに上手くなりますよ!!
[61]ともか 04/02/21 15:18 ZBPtGmqW.Hg
厨房マーズ さんも超上手!!
[62]緋の森 04/02/21 15:28 bOWiKjvpVVJ
 ありがとうございます。頑張ります。
と、いうわけで(>>61)
厨房マーズさんと旅人さんの続き希望。
[63]はちみつ 04/02/21 23:51 pJcMLYptRKU
なんだか見てない間にたくさんの方の小説が・・・
私も書いてみたいですけど。。みなさんの読んだあとじゃ
載せる自信がありません(ーー;)
みなさん本当に文才ありますよね。

>>竜之介さん
続ききぼ〜〜!!

>>憂さん
こわい子供・・・どういう展開で進んでいくのか楽しみです♪
[64]the64 04/02/22 5:49 H5lFQxp/xq/
>>63
文才はね。特に旅人、OUT、竜之介、厨房マーズ。
だからあと必要なのはアイデアだ
[65]厨房マーズ 04/02/22 10:05 HiOVxhqCi35
いや、コピペ
[66]ともか 04/02/22 11:17 P.JiOCqW.Hg
厨房マーズ さんコピペなのですか!!どこからですか?

あ〜旅人さんが最近全然来てくれない(泣)彼(女)なんか忙しいのかな?小説家みたいなきれいな文書くなあ。
[67]ともか 04/02/22 11:29 P.JiOCqW.Hg
アイディアの好みは人それぞれかもしれないけど文才はなあ。それから、OUTさんと竜之介さんは同一人物ですよ。
旅人さんの続きすっごい楽しみ!!
[68] 04/02/22 13:24 6SpGM7vpVNk
>>63
はちみつさん
 スペシャルサンクス。下手だけど頑張ります。
>>65
厨房マーズさん
 何処ですか!?凄く続きが気になります!
 
      時間を溯ること数日前・・・
 「・・・・・」
 「あははは、もう疲れちゃったの?まだ遊びたいのに・・・」
 暗い部屋の中に子供の声が響く。
 「まだ右目潰して左手焼いただけじゃん?あっ、その前に耳切ったっけ・・・」
 それはあくまでも楽しそうな子供の声。
 「ねぇねぇ、生きてる?」
 「・・・・・」
 男は反応をみせない。
 「仕方ないなぁ・・・えいっ!」
 グシャッ・・・
 勢いよく振り下ろされたレンガは、男のまだ無傷だった右手を潰した。
 「ぅがあああぁぁぁああ!」
 子供の振り下ろしたレンガが骨を砕かれる激痛に目を覚ます男。
 「あはっ、生きてた生きてた!これでまだ遊べるね!」
 
[69]ともか 04/02/22 14:15 P.JiOCqW.Hg
憂さん!続きですか、おもしろいですよ!
遊んじゃってくださいvvVV
[70] 04/02/22 14:54 6SpGM7vpVMc
 っていうか今気づいたけど
>>62
 緋の森がやったあとHNを戻してなかったんで緋の森になっとります。
兄だからね。同じPC使うんですよ。
 ちょい出かけるんでまた今度駄文を書かせてもらいます。
 では。
[71]the71 04/02/23 17:31 ADAfaep/xwC
 蒸し暑い夏だ。美香は額から流れ出る汗を片手で拭いながら、1時限目の授業開始から15分過ぎた時間に、校門を小走りに通り過ぎた。
 「またオマエか」
 ほうきで校舎前の玄関口を掃除していた中村が手を止めて、走ってくる美香を半ば呆れた顔をしながら待ち構えていた。
 生活指導担当で体育教師の中村は、朝たまに玄関口に立っては、遅刻してくる生徒をこうるさく注意していた。
 (それはこっちのセリフだろ、バーカ。)
 中村の前で立ち止まった美香は、うつむきながら心の中で毒ついた。
 7月にもなると、1年生も学校生活にとうに慣れてしまっているが、元々時間にルーズな性格の美香は、
 最近では他の遅刻生徒達よりも遅く学校に来るようになっていた。
 ちょうど一週間前にも、美香は大幅に遅刻してこの場所で中村の小言を聞かされたのだった。
 そのため、中村に覚えられてしまったのだ。
 (早く終われよー。うるさいな。)
 美香は中村の小言の間ずっとうつむきながら、今教室にいるクラスメートや先生の様子を想像していた。
 今日木曜日の一限目は英語Iだ。今ごろは川谷が、白髪頭をなでながら、誰かの訳のミスをネチネチと突付きまわしてるに違いない。
 「もう絶対遅れてくるなよ」
 一分近く続いた中村の説教から解放されると、美香は再び小走りに校舎の中へと入っていった。
 
 
[72]the71 04/02/24 15:02 ADAfaep/xwC
               *  *  *

 倉本美香が通う私立K女子学園は小高い丘の上に位置し、ふもとには閑静な住宅街が広がり、
 東京23区内にしては付近に緑も比較的多い。それでいて学校への通学手段も、
 自転車通学できる距離に自宅のある生徒も多く、本数が多いので電車やバスを利用する生徒も多いので不便さは小さい。
 交通量の多い商業地域の中で煤にまみれたような学校も多いこの頃にあっては、
 K女子学園はいかにも「学園」という言葉が似合いそうな恵まれた環境にあるといってもいいかもしれない。
 美香は中学3年生の時に、人気の高さもあってK女子学園の学園祭を試しに見に来たら、その自然が溢れた学校の幻想的な雰囲気の方に飲み込まれてしまった。
 さらにその雰囲気が学園祭のものだと勘違いした美香は、高校に盲目の恋をすることになる。
 それで、K女子学園に何がなんでも入ろうと何かに取り憑かれたように勉強を始め、偏差値を一気に上げてついに合格してしまったのである。
 しかし、はれて入学を果たして新1年生となった美香が、学園祭見学の時に見た風景がただの幻覚であったことに気が付くのにそれほど多くの時間は必要なかった。
 部活動には入ってなかったが、友人も何人か出来たし授業がついていけないような難しいものでもなかった。 
 それでも美香には、期待していたものとはどうしても違う、スリルに満たされた夢から覚めた瞬間と同じようなものを感じないでいられなかった。要するに退屈な感じである。
 しかし学園生活なんて所詮こんなもの、ただの慣れで、誰もが同じような気分になっているのだろうかとも思う。
 そんな諦めと打算の気持ちが入り混じったような思いを、最近では美香は少し意識的に持つようにしていた。
  
 

 
 
 
 
[73]the71 04/02/25 17:10 ADAfaep/xix
 昼休み、美香は校内の食堂で一人でスパゲッティを頬張りながら、2週間後から始まる1学期末試験の勉強スケジュールを考え耽っていた。
 友人達と教室でパンやコンビニ弁当で昼食を共にすることもあるが、常に群れをなしてトイレにまで一緒に行くような運命共同体を形作る連中には、
 美香は心底辟易していたので、大抵の友人とは適当に距離を置きながら付き合っている。それを不自然で変なことだと思ったことも当然ないから、
 一人で昼食を摂ってるのを見られるのが恥ずかしくて、トイレに隠れてこそこそパンやおにぎりを食べているという、
 いわゆる「ランチメート症候群」のことを友人達から初めて聞いた時は、美香は耳を疑った。
 そんなの、開き直っちゃえばいいのに。お馬鹿なことだねご苦労さん。美香は一人で食べてる時しばしばそう思うのだった。
 「美香、お邪魔?」
 やや気取った聞き慣れた声がしたとおもったら、トレイに蕎麦の丼をのせた愛が美香の隣に見下ろすように立っていた。
 思考オンリーから対話の世界に急に引き戻された美香だったが、軽く返事をして愛は隣にさっと腰掛けた。
 遠藤愛は美香と同じ1年A組であるが、他の友人よりもいくぶん距離が近く親しい間柄だ。
 愛は小学校3年から中学2年の時までイギリスにいた帰国子女で英語もベラベラだ。父親は貿易業を営んで成功し、家は裕福。
 勉強も相当できて、名門のJ大学を狙っている。それだけでも十分特徴的なのが、もっと仰天するのはそのアイドル並みの愛くるしいルックスである。
 普通ならテレビを通してしか見ることは滅多にない程のものだ。
 美香もルックスは決して悪くはない。クラスの上の下ぐらいのレベルには到達しているが、美香を始めこの学校では愛に匹敵する者は誰も居そうにない。
 しかしそんな愛にも短所がきっちり備わっている。愛はどこかネジが足りなかった。場の空気が読めないようなところがあるのだ。
 だから平気でピントのずれたことを言って、これまでにも周囲を驚かせることが多かった。
 加えてその生い立ちや風采のせいか、自己主張が強くプライドも高い。
 その為愛は孤立しがち。一部からは嫉妬もあり激しく嫌われている。クラスでは友人と呼べるのは、若干異端気味の美香ぐらいしか居なかった。
 所属している英語クラブを通じて他のクラスには何人か友人も居るようだが、それもこの性格では深い付き合いは成功できていないように美香には思われた。
 「ね、あのコ見てよ」
 愛は蕎麦をすすりながらあごをしゃくった。その先には、美香たちの斜め前方、食堂の隅の方で一人で黙々とご飯ものを口に運んでいる少女がいた。
 
 
 
 
 
 
 
[74] 04/02/25 20:48 6SpGM7vpVKR
>>66
ともかさん
 あー、見つけました。
・・・でも、はっきりいってあそこはやばいです。
いや、これはまだマシだけど。あ@ねの悲劇の方がやばい。マジで。
もし見るんだったらちゃんとトップの注意書きを見てから入ってくださいね。
[75]the71 04/02/26 15:33 ADAfaep/xX5
 山口麻里だ。彼女も美香と同じ1年A組のクラスメートだが、話したことはなかった。というのも、麻里は「人お断り」とでも言いたげに冷淡な様子で教室にいつも一人佇んでおり、
 またルックスも美香に引けを取らないぐらいには整っていることも相俟って、どこか近寄りがたいオーラを体から発していた。実際、麻里が誰かと話しているのを美香はほとんど見たことがなかった。
 外界との接触を自ら断っているように見えるという点では、愛とはまた少し違う意味の孤独である。
 ただ、暗く塞ぎ込んでいる風でもなく、むしろある種の毅然とした芯の強さのようなものが麻里には秘められているという印象も美香は持っていた。
 今、食堂の雑踏の中でも、その特異な彼女の雰囲気が少し遠目ながらにこちらに伝わってくる。
 「あのコ、今朝あんたが遅刻でまだ来てなかった時、声小さいから川谷に単語の発音何回もやり直しさせられてたのよ」
 「そりゃ川谷だからね」
 「でもさぁ、ウケル。あのコがmoneyのことマニーって発音するから、『マネーだろ』って川谷が言ったら、『いや、マニーでしょ』ってやり返してんの。意外よね。
 川谷むきになって辞書で調べ出してマニーだってやっとわかって、なんか『和製化した英語は自分達のものにしていっていいんだ』とか焦りながら変なこと言ってスゴイ勢いでまくし立ててたよ」
 愛が満面の笑みではしゃぎながら言った。川谷はクラス中からボロクソに嫌われている。
 「へぇ。やるじゃん」
 美香も少し意外に思ったが、麻里ならそういうこともありかな、とすぐ思い直した。
 「どうでもいいけどあのコ、あれに似てない?」
 愛は急に少し切り口を変えてきた。
 「あれ?」
 「ほらぁ、去年流行ったなんかヲタクくさいアニメ映画あったじゃん。なんてったっけ?ガヴァン、ガヴァンー…。」
 「ああ、ゲヴァンオリオン?」
 ゲヴァンオリオンは斬新な手法を駆使して去年大ヒットしたアニメ映画だ。美香も試しに友人と映画を見に行ったが、狙いすぎてるようでいまいち共感は覚えられなかった。
 「そう!それ、ゲヴァンオリオン。あれに出てくる変な不気味な少女いたでしょ。松浪何とかっていうの」
 「ああ、茅波ルイね」
 「それ、それぇ。茅波ルイ!もうそっくりじゃない?リアルバージョンて感じ」
 
[76]緋の森ζθη 04/02/26 20:15 6SpGM7vpVk5
憂発見。
>>75
 >ヲタクくさいアニメ映画
 じゃぁ、ガンダ@とか見たらどんなコメントが・・・。
続きどうぞ。
[77]the71 04/02/27 14:25 ADAfaep/xz1
   *      *      *

 午後、美香らA組は体育の授業だ。今日は体育館で器械体操をしている。
 マット運動と跳び箱に生徒達が悪戦苦闘する中、美香は倒立など比較的難度の高い種目も巧みにこなし、教師から皆の前で手本として紹介されるほど、一際存在感を発揮していた。
 美香はこれまで体育で苦労したことがないほど、スポーツ万能である。中でも空手は、美香の祖父が経営している空手道場で幼少の頃から鍛えられつづけてきたために、この若さで三段の腕前にまで達していた。ただ、中学・高校と空手部がなく、部活動とはずっと無縁でいる。
 「相変わらずやりますなぁ、あんたも」
 体育座りの衆人環視の下、宙返りの実演を終えて拍手喝采の中で元の位置に戻ろうとする美香を、愛がいささか感嘆した顔で迎え入れた。愛は運動音痴ではないが、まあ普通レベルといった所だ。
 「大したことないっスよ」
 美香はウチから湧き起こる喜びを完全に上手くは隠し切れない状態で、愛の右手に軽くタッチした。

            *      *      *

 ボランティアでマットや跳び箱の後片付けをして愛と一緒に教室に入った途端、美香は張り詰めている空気に包まれた室内の異様をすぐに肌で感じ取った。
 「だからオマエが盗ったんだろって聞いてるんだよ!」

 


 
[78]the71 04/02/27 14:36 ADAfaep/xz1
>76
OK
[79]the71 04/02/28 12:28 ADAfaep/xlL
 甲高く鋭い声で怒鳴り散らす一人の生徒の姿があった。貴子である。ルックスは中ぐらいだが、髪の色は真茶色で、制服のスカートの丈も短めであり、耳にはピアスをしている。校則が厳しく遵守している生徒が大部分のK女子学園の中では、貴子ぐらいの少し派手めな程度の連中でもよく目立つ。
 彼女は、A組の中では最もワルぶっている風な六人ほどのグループのリーダー的存在だった。
 そして彼女が立ちはだかって見下ろす先に居るのは…麻里だ。貴子の怒りの矛先は麻里に向けられているようだった。
 貴子の横には治美が、片手を腰に当てて「休め」のポーズで立っていた。治美は貴子の腰巾着である。
 さらにその周りには、グループの残りが周囲を監視するようにして机やイスに腰掛けていた。
 他の一般生徒達は皆一様に遠巻きに、事態の行方を不安そうな顔をして見守っている。
 「知らないものは知らないわよ」
 麻里は着席したまま表情一つ変えずに、貴子を見据えて言った。
 「あたしの机の下のところでしゃがんでたのは本当なんだろ!」
 少しも動じる素振りを見せない麻里に対し、貴子はますますいきり立って叫ぶ。
 「それは消しゴムが落ちたから、しゃがんで探してただけよ。あなたのバッグなんて触ってもないわ。何なら、警察を通してもらっても私は構わないけど」
 麻里が事務的な口調で応答する。
 「ハッタリかましてんじゃないよ!」焦燥感に刈られたように貴子が罵声を浴びせる。
 その時、美香の隣で二人の応酬を見ていた愛が、意を決したように貴子のそばに近寄っていった。
 「ちょっとアンタ!どんなことがあったのか知らないけど、何もしてないって言ってるじゃないのよ、このコ。何で信じてあげれないわけ?」
 愛も以前に、貴子と衝突したことがあった。貴子たちが掃除当番をサボリ続けていたことを巡ってのトラブルだった。その時は美香が仲裁に入ったが、以来愛は貴子に対して強い反感を持つようになっていたと美香は感じる。
 「部外者は引っ込んでなよ」
 雲行きが怪しくなってきたと思ったのか、治美が貴子に加勢してきた。
 「そうだよ、オマエは関係ないだろ!」
 貴子も便乗して言った。
 「関係なかったら何も言っちゃいけないっての?」
 愛も不敵な笑みを浮かべて引き下がらない。事態は混迷が深まるばかりだった。
 「アンタらさぁ、いい加減にしなよ。一体何がどうしたって?」
 美香が諭すように呼びかけた。すると、美香の一声が契機となって、ヒートアップしていた現場はようやく落ち着きを取り戻し、状況が貴子達からパラパラと説明され始めた。
 事件の内容は、貴子が体育の授業のため更衣室に時、時間がなくて急いでいたので財布をバッグの中に入れっぱなしのまま教室を出た。(貴重品は、体育の時はロッカーに入れて鍵をかけておくことになっている。それを貴子は忘れた)
 体育が終わって教室に戻ってくると、バッグの中の財布がなくなっていた。すると、授業の時に最後まで教室に残っていて、貴子のバッグの辺りでしゃがみこんでた麻里が、廊下を歩いていた治美にドアのガラス越しに目撃され、麻里が疑われていたというものだった。
 「とにかくさぁ、山口さんはやってないって言ってるんだし、疑う前にもう一回バッグの中よく調べてみたら?」
 美香は以前仲裁した時の感覚を思い出しながら、努めて穏やかな口調で貴子に語りかけた。
 貴子はしぶしぶ自分の席に行き、バッグの中身を全て机の上にあけたが、やはり財布はなかった。
 しかし、バッグを調べ始めた貴子の顔面が突如凍りついた。バッグの底の隙間になっている部分に、財布が隠れるようにして挟まっていたのだった。
 しばらくきまり悪そうな顔をしていた貴子だったが、やがて麻里の所へ行ってことさら平板な口調で短く謝ると、グループ共々自分らの座席に散っていった。
 「呆れた」
 勝ち誇った表情の愛が貴子らに聞こえるようにわざと大きな声で言った。
 美香は、自分達に向けられている麻里の視線をずっと感じていた。
 
 
 
 
 
 
 
[80]the80 04/02/28 12:57 ADAfaep/xlL
ちょっと不安になっていた
[81]the71 04/02/29 13:52 ADAfaep/x/R
              *     *     *
 梅雨空にすっぽり包まれた翌朝、美香は最近では珍しく遅刻せずに済む時間のバスに間に合い、既に車内に乗り込んでいた愛を後部座席に見つけ、昨日の事件をネタに盛り上がり通学途中の暇な時間を潰していた。
 「ほんっと、思い込み激しすぎるから。デリ子の奴は」
 無邪気な笑顔で愛が言った。「デリ子」というのは貴子のこと。「デリヘル嬢」を変形・省略して愛が名づけたあだ名で、美香と話すときだけ愛は使っているようだった。ただし、貴子が本当にデリヘル嬢をしているかどうか美香も愛も知るはずもなく、愛がフザケ半分で付けたものであった。同じようにして、治美には「キャバクラ嬢」から取って「キャバ子」と愛は名づけている。美香も愛につられてたまにこの隠語を使う。
 「ちょっと余裕なさげだしね」
 美香が窓の外の景色をそれとなく眺めながら応じた。
 美香も貴子や治美たちをあまり快くは思っていなかった。中学校までの自分を知らない人間の集まる高校という新しい環境に入ることをいい機会として、服装や髪型を派手めにしたり表面上の性格を作り変える、いわゆる「高校デビュー」をする連中がいるが、貴子たちはまさにその部類なのではないかと美香は思っていた。彼女らの振る舞いや外観がどこか板に付いていないような感じで、不自然なのだ。
 つまり背伸びをしているからそうなるのだが、その不自然を隠そうとしていつも緊張しているから、精神的に余裕がなくなって、貴子なんかは無闇に攻撃的になっているような気がしていた。そんな勝手なハリネズミのとばっちりは、美香にとっては正直迷惑な話だった。美香は緑の黒髪のショートで、愛は地毛と言っても分からないぐらいにほんのり茶色いセミロングであったが、いつも自然体で居られた。だから、余計貴子らの余裕のなさが伝わってきた。
 ムリしちゃって。こんなお嬢学校でイキがってもしょーがないのにね、オツカレサマ。
 「そうそう、ところでさ。あの噂、あんた聞いたことある?」
 愛が話題を突然変えてきた。
 「噂?」
 「テニス部の呪いの噂。最近あたしの部の先輩からチラっと聞いたのよ。何かヤバイらしくって、結構有名なんだって」
[82]the82 04/02/29 15:08 Lv8RxFvFBwE
キィィィーーーーッ!!!
急ブレーキの凄まじい音が、私の鼓膜を迫害した。
真っ赤な、血みたいに真っ赤なスポーツカーが、私の眼前にぐんぐんと迫る。
「きゃああああああああああ!!!!!」
何処か下の方で、私の物じゃないみたいに、私の体が悲鳴をあげていた。
どんっ、と鈍い音がして、私の体はあっけなく宙を舞った。
空の青さが、どうしようもないくらい目を見開いた私を、笑っていた。
「・・・私、死ぬの?」
ゆっくりゆっくり、私の背中にアスファルトの地面が迫る。
それを、私は上から見下ろしている感じだった。
がぃん!
「いったぁぁい!」
街灯に、頭をぶつけた。
「大丈夫ですか?!」
スポーツカーから、若い女の人がよろめきながらまろびでてきた。
車は、横の店のショーウィンドーに突っ込んで、フロントガラスに蜘蛛の巣状のひびが入っている。
女の人は割れたガラスで額を切って、血がだらだらと流れていた。
白いブラウスが斑に赤い。
「私は少し頭を打っただけです!それより、あなたが・・・」
私の朝は、そんな風に騒々しく、幕を開けたのだった。
[83]the83 04/02/29 16:21 Lv8RxFvFBwE
「えーっ、事故にあったの?!カナ大丈夫?頭悪くなってない??」
「ちょっとタンこぶできたけど、そんだけだよぉ。運転してた女の人のほうが、凄かったよ?ガラスで額ざっくり」
「うぎゃ」
里胡が目を覆って小さく叫び声をあげた。
「カワイソー。それに比べてカナの石頭は」
「もぉっ」
その日は本当にそれだけだった。ほんのちょっと手足がつめたいカンジだったけど、気にとめるまでも無いこと。

「華奈ちゃん、遅刻するわよ」
美春さんは、いつものように私を見ない。
テーブルには早く作られすぎて冷えきった目玉焼きと、トーストがのっていた。
「いらないよ。美春さんだって、私の朝ご飯なんて作りたくないでしょ」
「お母さんって呼びなさいって、何度言ったらわかるの!!」
美春さんのヒステリックな叫び声を、私は無視した。
ほんの少し、視界がぶれる。脇腹に、もぞもぞとした、痒いような感覚がある。
いつもなら涙が出てくるのに、今日は出なかった。
走ろうとして、足をもつらせて転ぶ。手足が動かしにくくて、自分のものじゃないみたいだった。
とがった石で、スカートに隠された太腿がざくりと裂けていたけど、私は気づかなかった。血も出なかったし、痛みも無かったから。
「あれ、カナじゃん。部活休み?」
「ちょっと寝坊しちゃってさぁ」
明るい里胡の声に、私はいつの間にか、体の異変を忘れていた。
このとき、気づくべきだったのに。
[84]the83 04/02/29 16:22 Lv8RxFvFBwE
事故に遭ってから、五日間がたったある日。
「1限から体育なんて、最悪だよねぇっ。寒いし」
冷え込む更衣室の中、下着姿の里胡が愚痴をたれる。
「仕方ないでしょー」
私は、寒さを感じていなかった。
ブラウスのボタンを外し、スカートを脱ぐ。
「っ、カナ?!足っ!!」
「・・・え?」
太腿に、ぱっくりと開いて腐った傷。
うぞうぞ、
小さな白い物・・・蛆がうごめいている。
「?!」
「きゃあああ!」
狭い更衣室に、腐臭が充満する。
手も足も、動かなかった。私の物じゃないみたいに。いや。もう私の物ではないのだ。
この体は、ただの肉塊。
うぞうぞうぞうぞ、
蛆が腐肉をむさぼる。
「か、カナ・・・気持ち悪くない?!早く救急車・・・」
「ううん、いらないよ」
私は、里湖に微笑みかけた。顔面の筋肉が強張っていて、引きつったような感じの笑みになった。
「・・・私、あの事故で頭打って・・・、死んでたみたい・・・全然気づかなかった」
「カナ・・・!」
里胡が、涙でぐしゃぐしゃになった顔で、私を呼ぶ。
うぞうぞ、
体の内側を這い上がってきた蛆が、私の頬の肉を、食い破った。
うぞうぞうぞ、
「カナぁぁぁっ!!」
半狂乱になって泣き叫ぶ里胡、口と鼻を覆ってうずくまるクラスメイト、呆然と立ち尽くす、駆けつけてきた教師。
口から、耳から、ぼたぼたと蛆がこぼれる。床にのたくりうごめく蛆を、私は見つめ――その瞬間腐り果てた眼球がぼとりと落ちた――肉塊からするりと抜け出た。
動かす意思の無くなった肉塊はどさりと倒れ、里胡が私の名を呼ぶ声が途切れた。
そのまま、私の意志は、世界に溶け込んで、消えていく――

モウ何モワカラナイ


すごい駄文だ・・・恥ずかしい・・・
[85]the71 04/03/01 12:54 ADAfaep/x/R
 愛は急に真剣な顔つきになって声を潜めた。なんだろう呪いって。美香は首をかしげて答える。
 「テニス部は毎年夏合宿に行くんだけど、その合宿から帰って来てからしばらくすると、何人か呪われちゃうんだってさ。なんかね、合宿地から連れて来ちゃうそうなのよ、その、あれ。化けモノを」
 化けモノという響きに、その言葉をいつも聞く時と違う奇妙な感覚を覚えた美香は、愛の顔を凝視した。
 「でね、呪いが軽いと、ノイローゼかかったりとか、発狂して蒸発しちゃったりするらしいんだけどぉ。でも、呪いが強い時は…」
 美香はごくりと唾を飲み込んだ。
 「死んじゃうんだって!」
 愛が大きな声を出したので、周りに座っていた他の乗客が何人かこちらをちらっと振り返った。
 「マジで?」一瞬間があいた後に、美香が反応した。
 「うんマジ。自殺したり、事故死したりするんだって。事故死した人のお葬式に出たってその先輩言ってたもん、実際」
 「えぇー!マジ?葬式って。何かヤバすぎない、それって」
 にわかに真実味を帯びてきた愛の呪い話に、美香はいよいよ動揺の色を隠せなくなった。
 「でさ、その死ぬ直前なんだけど。かなりヤバイわよ。」
 「え?」
 「死ぬ人の時だけね、出てくるんだって。その化けモノ。それも、決まって家に一人で居る時に」
 美香の背筋に悪寒が走った。
 「うわ…。どんな感じなの?その化けモノって」
 「知りたい?」
 「うん」
 「なんかね、特に夜が多いらしいんだけど、居間とか、廊下とか玄関とかに立ってるんだって。スッゴイぼろぼろの服着て、髪ばさばさで、体中が擦り傷だらけで、裸足らしいんだけど。女よ。目が真っ赤って話。黒目も白目もなくて。もうヤバすぎでしょ?しかもさ、その化けモノ、一人じゃないらしい。なんかいっぱい出てくるんだってよぉ」
 
 
 
 
 
 
 
[86]the71 04/03/01 13:11 ADAfaep/x/R
>83
なかなか上手いんじゃない?短いのによくまとまってるね
[87]ごっきぃ 04/03/01 16:21 moyTcKx0kom
http://www.adultshoping.com/index.cgi?id=1077524368
[88]the71 04/03/01 19:09 ADAfaep/x/R
>87
スレ沈めないでくださいね
[89]the71 04/03/02 19:02 ADAfaep/xCW
「あたしもほんとにチラっと聞いただけだから、詳しいことはよく知らないけどね。でもその化けモノが出てから何日かしたら、必ず死ぬって噂」
そう言うと愛は、物思いに沈むようにうつむき加減になって口をつぐんだ。
美香も黙り込んだ。
美香は非科学的なことは信じてなかったが、ホラー映画や小説が恐ろしいのと同じように、呪いや伝説も恐ろしいものだった。たとえそれがフィクションであっても、恐ろしいものは恐ろしく、信じる信じないとは別の次元のものだ。恐怖はまず本能的な感覚に直接訴えてくるものだから、理性の力が及ばない。だから美香は愛の話を聞いてもごく自然に心が打ち震え戦慄してしまった。
とても尋常ではない気がした。何なのよそれ、赤目の女って。ゾンビみたいなもの?この学園にそんな気味悪い噂があったなんてね。静まり返っていた池の水面に突如大きな岩が落ちてきたような波紋が心の中で広がった。
 ちょうどその時、次の駅にバスが停車した。3,4人の乗客が降り口から出て行くと同時に、先頭の入り口から何人か乗客が入ってきた。老人やスーツ姿のサラリーマンに混じって、K女子学園の生制服を着て、少し大きめの本を抱えた一人の生徒の姿が目に入った。麻里だった。
麻里も美香らに気づき、後部座席に向かって歩いてきた。
「昨日はありがとう。あの後ちょっと言いそびれてしまって」
礼を言ったあと、麻里は愛に隣に座ってもいいかと尋ねた。
愛はしばし虚を突かれたように口をあけて麻里を見上げていたが、やがて美香と少し顔を見合わせてから「どうぞ」というように手を差し出すと、麻里はすっとシートに腰掛けた。
「いいのよ、別に。あたしらだってデリ…じゃない、貴子のことムカついてたし。ねえ?」
愛が麻里から目をそらしながら照れくさそうに言うと、同意を求めるように美香のほうを向いた。
「まぁ、そういうことださね」
美香が追随する。
「でも、あんたも貴子相手によくやるじゃない?」
愛が感心したように麻里を見つめた。
「かなり怯んでたしね」昨日の貴子の様子を脳裏に思い浮かべながら賛同する。
ふと、麻里が手に持っている黒い拍子の分厚い本が美香は気になり、それは何の本か問いかけた。
「ああ、これは。黒魔術事典よ。私オカルト研究クラブに入ってるの。今日使うから」
麻里はあっけらかんとして答えた。
え、黒魔術?オカルト?美香は一瞬麻里が何を言ってるのかよくわからなかった。


 


[90]つばさ 04/03/04 16:47 UwMvfvp3EGl
はわわ・・・みんなすごいけど旅人さんと厨房マーズさんのはマジすごい・・・・
ともかさんの言うとおり作家さんみたいです(感心)
茜の悲劇怖かったな〜(関係無し!)

わたしも下らないですが、書きますね。
[91]つばさ 04/03/04 16:51 UwMvfvp3EGl
その日、僕は20点のテストをママに見つかってしまった。
「痛い!痛いよママ!!」
「黙れ!お前みたいなできそこないには制裁が必要だ!」
ママは全身骨折で動けない僕の足を包丁で切っていく。
ゴリゴリ・・・ゴリゴリ・・・
「うぎゃああああ!!痛い痛い!!パパ早く帰ってきて!!」
「ふん。もうあいつは帰ってこないさ。うちらは見捨てられたんだよ!」
「そんな・・・」
[92]つばさ 04/03/04 16:52 UwMvfvp3EGl
下手すぎ・・・恥ずかしい・・・
[93] 04/03/04 21:31 NZq.6xvpVa9
 久しぶりです。ちょっと旅行に行ってたもんで。
みなさん書いてらっしゃりますねぇ。
>>91
つばささん
 大丈夫ですよ。僕の二百倍いいですよ。続くのかな?(わくわく)

 「やめてくれ、もうやめてくれぇぇぇ!」
 男は必死に泣き叫ぶ。
 「偶然見えただけなんだよぉ!でかい声が聞こえたから!」
 すると突然明かりがついた。
 「ここは・・・あの部屋!?」
 辺りを見回した男は、あの日
 「あはははは、見たんでしょ?この部屋で僕のことをあいつがいじめるのを!
 何で止めなかったのさ?何で見てたのさ!?
 どうせ僕があいつにいじめられてるのを見て楽しんでたんだろう!?」
 「違う!違うっぅ!」
 叫ぶ男の腹に蹴りが入った。
 「見てたんでしょ?そのあとも全部?あいつが僕を包丁で刺そうとしたから
 僕があいつを逆に刺してやったんだ!」

[94]天子嗟嘆 04/03/05 17:00 Izb9zjxZfOT
お父さんが子供と一緒に車で自宅に帰ろうとしている。
「父さん、誰か前にいるよ」子供は父に向かってしゃべりかけた。
「いやぁ、あれは木だよ」父はまた子供が勘違いしているのだろうと思い、適当なことを言った。
「本当だよ・・・・悪魔だ・・・・」
「いやぁ、悪魔は今頃地獄で働いているさ」笑いながら父が答えた。
「違うよ。本当だよ」
父は子供の話を聞かなくなっていた。
「悪魔が車に入ったよ」
父はまだ無視しつづけている。
(ぼうや、いっしょに楽しい所へいこう)
「パパ、助けて・・・悪魔ぼくをさらってく」
(いやならいいんだ。私が連れて行く」
「パパ・・・・パパ・・・・」

父が家に着いたとき、子供は息を取られていた
[95] 04/03/05 17:14 NZq.6xvpVtn
>>94
魔王のパクリでは?自分で考えて書きましょうよ。
[96]GRUDGE 04/03/05 23:59 NjpKoAx49U.
「体調悪そうだけど大丈夫?」
「……え?!……あぁ、ちょっと風邪引いて……」
昇平が訊くと、浩太はそう力無く答えてどこかへ行ってしまった。
「へんなの……」
そして、その日の放課後。
「将彦!一緒に帰ろう!」
昇平は大親友の将彦を誘った。
同級生が次々と体調を悪くしている中、唯一元気な友達だった。
「なぁ、将彦。最近みんな風邪引いてねぇ?」
「え?!そうだな。うちのクラスだけで今日7人ぐらい休んだぜ。」
やはり他のクラスでもそうらしい。
そんな話をしながら昇平は家に帰った。
家に帰ったら、まず最初にメールをチェックする。これが昇平の日課だ。
「どれどれ?お!来てんじゃん」
(1通の未開封メッセージ)
昇平はメールを開封した。すると、

まとまりのない文章ですいません。
つづきます。


[97]GRUDGE 04/03/06 0:22 NjpKoAx49U.
バッ!!
画面いっぱいに黒色が広がった。
「う、うわ!なんだこれ?!」
昇平はまだブラクラというものを体験したことがなかったので驚いた。
しばらくすると漆黒の画面に白い文字が出てきた。
昇平は読んでみた。

――――闇への招待状――――
おめでとうございます。貴方を闇へとご招待いたします。
私どもは精一杯貴方が闇の世界へ入り込めるよう努力いたします。
きっと、喜んでいただけると思います。
今後とも宜敷お願いいたします。
ちなみに、今後一切このことを他言なさらぬように。
もし、他言してしまった場合、さらに深い闇の世界へ貴方を御招待いたします。
*これはチェーンメールではありませんので他の人には送らなくてもけっこうです。
*招待状と言っても、貴方はなにもする必要はありません。
いつも通り生活してください。
では、宜敷お願いいたします。

「なんだこれ?」
昇平は気味が悪くなってPCを強制終了させた。
(どうせいらずらだろう。)
そう思って、このメールは特に気にはしなかった。

またつづいてしまった


[98]GRUDGE 04/03/06 1:15 NjpKoAx49U.
しばらくしたら昇平はあのメールのことなど忘れていた。
そしてその夜、昇平はさっさと寝てしまった。
Zzzz……

(あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜……)
(たすけてくれぇぇぇぇぇぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜……)
(キャァァァァァァァァァァ―――――――――!!)
(ギィヤァァァァァァァァァ―――――――――!!)

「は?!」
昇平は飛び起きた。
「なんだ今の夢?はぁはぁ……」
発狂するかのような叫び声が昇平を襲った。
「う……!」
昇平はトイレへ駆け込んだ。
「げぇぇぇぇぇ!!」
思いっきり吐いた。生まれて一度も吐いたことのなかった昇平が。
そして、ふっ、とあのメールのことを思い出した。
「まさか、あのメールのせいか?!闇ってこのことかよ……」
結局その日は眠れなかった。
翌日、昇平はメールに書いてあったことを思い出し、
誰にも言わずに登校した。あいかわらず気持ち悪い。
「ん?気持ち悪い……?」
昇平は思った。
「みんなと同じ症状だ……体調を悪くしたのはPCをやってる人ばかり……
そして将彦はPCをやっていない……」
みんなにもあのメールが……?!
そこまで思ったところで将彦が声をかけてきた。
「体調悪そうだけど大丈夫?」
昇平はとっさにこう答えた
「……え?!……あぁ、ちょっと風邪引いて……」

やっとおわれた


[99]つばさ 04/03/06 12:18 UwMvfvp3EGl
>>94

魔王の曲は私好きです!

憂 さんへ二百倍上手だなんて・・嬉しいです。あんな駄文に。憂さんなんて1000倍上手いですよ!

ところで・・・。このスレの○○さんのHP発見!!!!誰かHP持ってませんか?
[100]つばさ 04/03/06 12:21 UwMvfvp3EGl
100ゲット!

続きです。

ゴロン。
僕の左足が転がった。
「うっギャアッアアア!!!」
あまりの激痛に失神しそうになった。
「次は右足だよ」
ママは今度は僕の左足を・・・。笑いながら・・。
「ぎいいいッががッ!!」
[101]?? 04/03/08 14:03 UwMvfvp3EGl
テスト
[102]ゆずき 04/03/10 20:15 vKJrxyp31Db
始めまして。超駄文ですが小説を載せていただきます。注意点、感想などを
いっていただけるとうれしいです。未熟者なので・・・・。

「いだい!!やめてぇぇぇぇっ」
暗闇の中、里奈が悲鳴をあげる。それでも私は刺すのをやめない。ザクッ・・・
ザクッ・・・・・。刺すたびにぼたぼたと里奈の血が地面に落ちる。暴れるたびにこの学校の屋上の頑丈な
コンクリートに頭をぶつけ、出血すろ。
「お願い!許してぇぇぇっ!!」
里奈は泣きながら私に訴えてきた。
(許して?許すわけないじゃない。あんたが私にしたこと忘れたの・・?
 毎日毎日私に嫌がらせを繰り返したじゃない。これくらい、当然の罰よ!!!)
私は思った。そう思うと里奈に対する殺意がさらにこみ上げてきた。
このくだものナイフだけでは物足りない・・・。もっと苦しみを与えたい・・!!
そう思い辺りを見回したが凶器になるようなものは何もなかった。
ふと里奈を見ると息を切らしながらうつぶせに横たわっている。洋服は血まみれであったはずの
模様も見えなくなってしまっていた。
「はあ・・・・・・はあ・・・・・」
里奈の息遣いは痛みと緊張でますます荒くなってくる。このままほうっておいても
出血多量で死ぬだろう。しかし、それでは面白くなかった。
(このまま殺すのはもったいない・・・・。どうせなら最後まで苦痛を味わって
 もらわないと・・・・・)
私はそう思った。どうせ最後なら一番の苦痛を与えたい。心臓を刺せば苦痛を与えられる・・・。
私の考えはまとまった。里奈の心臓を刺し、殺してしまおう・・・!
私はナイフを手に取った。そして里奈の背中に向かって思いっきり
突き刺した。
「ぎゃあああああっ!!!!!」
里奈はとても高校生のだす悲鳴とは思えないほどの悲鳴をあげた。
そしてその悲鳴を最後に里奈は動かなくなった。
「死んだみたいね・・・・。さよなら、里奈・・・。」
私はそういうと屋上を去った。


すいません。おわりのようですがまだ続きがあるので、評判が良かったら
続きも載せたいと思います。

>旅人さん
小説面白いです!尊敬します!!
[103]ゆずき 04/03/10 20:17 vKJrxyp31Db
すいません。>>102の小説の3行目の「出血する」が「出血すろ」に
なってしまいました。「出血する」に修正してよんでください
[104]竜之介 04/03/10 23:11 7VQ/LCqrdCL
 ひさびさにのっけます。


 六時間目終了のチャイムが鳴って、掃除の時間が始まった。体育倉庫は掃除分担が割り振られていないため、助けに来てくれる人などいない。ついている小窓は人が通れるほどの大きさではなくて、ただ光を通して、ふわふわと漂っている埃を映していた。
 桜ちゃんはめそめそと泣いて、埃をかぶった高飛びの着地マットに、体育座りでぐっと沈み込んでいた。
 私は、そろそろ寿命が近づいてきている体育倉庫の扉を見た。もし、全力で蹴りを入れたりすれば、蹴破れることは確実だ。でも、そんなことをしたら、その後どうなるかは予想がつくが、予想がつかない。とても嫌なことを、先生と生徒の両方からされることは予想がつくが、どの程度のことまでされるかは予想がつかない。
「桜ちゃん」
 私が声を掛けると、桜ちゃんは泣いたおかげで赤くなった顔でこちらに振り向いた。
「何?」
「どうしようか。扉、蹴破っちゃおうか?」
 そして、桜ちゃんはすぐにこう答えた。
「だめ。絶対に駄目」
 大体、こう言う答えが返ってくることはわかっていた。でも、私はその桜ちゃんの声が聞きたかった。
 私はため息をして、言う。
「そうだよね。前に掃除ロッカーを壊したときも、先生にすごく怒られたよね。しかも、新しくできたロッカーに入れられて、それがものすごく頑丈で出られなくて……」
「違うよ……」
 間。
「やっちゃいけないことだから、駄目なんだよ」

 やってはいけないから、駄目。その言葉は、その日から私の心の奥深くに入り込んだ。やってはいけないから、駄目。
 じゃあ、やってはいけないことをやっている奴らは、いったい何なんだろう。私は、そのことを真剣に考えるようになった。
 答えは、出なかった。
 その代わりと言っては変だが、私の頭の中にはこう言う考えが生まれた。
『きっと、桜ちゃんみたいにわかっている人は、初めから正しいことがなんなのかをわかっていて、奴らみたいに何もわかっていない人は、きっと一生何もわからないんだ。だから、いくら桜ちゃんが「嫌」とか、「駄目」とか、「やめて」とか言っても、奴らはわからないんだ。桜ちゃんと私は、きっと一生、わからない奴らにああされなければいけないんだ。それなら、桜ちゃんだけでも、私が守ってあげよう』
 それから、私たち二人の奮闘が始まった。いじめられても二人で励まし合って、二人で協力し合った。その時から、私は学校へ来ることが楽しくなった。
 しかし、その楽しさは突然消え失せた。
[105]旅人 04/03/13 14:03 gLKzRXp3EGl
久しぶりですみなさん、スレ主の私の言葉とは思えませんが。最近多忙で。

>>ともかさん

感想ありがとうございます〜嬉しいです。

>>つばささん

つ、続き気になります!私好みの話で♪最後はやはり〆すんでしょうか??

>>ゆずきさん

あああ、ありがとうございます(赤面)尊敬だなんて、感謝です。ゆずきさんのほうが文もまとまってますし、簡潔で素晴らしいです!私こそ尊敬させてくださいませ!
でも、主人公(私)には何があったのでしょう・・・。気になります〜☆
[106]旅人 04/03/13 14:05 gLKzRXp3EGl
そのときだった。少し離れた背後から小さい動悸を噛み締めるような呻き声が聞こえた。
「ううぅ・・・・誰か・・助けてぇ…」
「!?」
振り返るとそれはやはり先生だった。花瓶が頭に直撃したぐらいでは死に至らず、気絶していただけだったのか、かなりのダメージを受けているものの、意識はちゃんとある。

ーーー死んだんじゃなかったの!?ーーー

私は血に濡れた優勝カップを振り上げ、唸るような咆哮を上げた。手から、優勝カップが飛んでいった。

「ぅぅぅぅううううわああああぁぁぁぁっ!!」

ガン、と優勝カップは見事に先生の頭へと直撃し、彼女は動かなくなった。
「わぁッ!!ぅわああッ死ねっ!!死ねえ〜〜〜ッ!!」
ヒクヒクと痙攣し始めた先生に何度も私は蹴りを飛ばした。渾身に力を入れ頭だけを狙い続ける。
十分も経った頃だろうか。床の上に血が広がり、完全に先生が動かなくなった丁度、近くで足音が聞こえ私はその場を去った……。


ーーーー萩原さんの娘さんですか。…きみも将来有望な政治家さんになるの?ーーーー
ーーーー可愛い子ねえ。あの人の娘さんですもの、さぞかし頭もいいんでしょうねえーーーー

小学生くらいだろうか。小さい私は家の玄関前にいて、いろんな大人の人が笑顔で頭を撫でてくれる。隣のお姉ちゃんも同じようにされている。
  
     うん…。みなつ、大きくなったらみんなの為に頑張るんだ。悪いことなんて絶対しないよ。

     
     『そう・・・・・。人を殺めることなんて』


[107]旅人 04/03/13 14:06 gLKzRXp3EGl
「!」
最後の言葉に瞳を見開いた。ここは自室のベッドで、お母さんとお父さんの心配そうな顔が私を覗き込んでいた。お母さんに微かに安心気な色が入り私に抱きついた。
「ああ良かった!深夏が目を覚ましてくれて!大丈夫?ずっと心配してたのよ!」
お父さんが眼鏡を調節し、少し笑った。
「お前。深夏までが消えるということはないよ」
「そうね。でも私本当に不安で…深春に続いて深夏までがと思うと・・・・」
「え・・・・・ちょっと待って」
額の大量の汗を拭い、身を起こしながら二人の会話に割り込む。秒針が時を刻む音がやけに耳に響く。部屋は明るいものの、窓からの光は薄く、夜に違いない。
「お姉ちゃん!!お姉ちゃんは!?」
途端にわっ、と勢いよくお母さんがシーツに突っ伏し、お父さんが沈んだ表情で答える。
「深春は・・・・・死んだんだよ」
弾かれたようにぶわっと涙が目いっぱいに溜まる。姉の今までの思い出が脳裏に鮮明に蘇る。お父さんも微かに嗚咽を漏らしながら私を抱きしめた。
「お前が帰ったときとほぼ入れ違いに何者かに・・・・先生の死体も発見された…。今警察が必死になって事件を調べてる。大丈夫、犯人はきっと見つかる・・・・・」

(そうだ・・・・私あの後家に帰って、急いで亜理沙に電話して)

ーーーやっぱり私が殺したんだ!!ーーー
「わああああっ!!」
「深夏・・・・」
「しっ。一人にさせてやろう。深夏の気持ちが落ち着くまで」
激しく泣き伏しだした私にお母さんが顔を上げる。お父さんがまだ咽び泣いているお母さんの肩を抱きかかえるようにして、部屋を出て行った。

号泣ともいえる、どれくらいの時間私は泣いていたのだろう。バケツの水をかぶったかのようにぐしょぐしょに濡れたころ
[108]the71 04/03/13 15:21 slGiu9p/x64
「やめて!」
暗闇の中、里奈が悲鳴をあげる。それでも私は刺すのをやめない。太ももを刺す。腕を刺す。腹を刺す。
刺すたびに里奈の血が地面にぶちまけられた。暴れるたびにこの学校の屋上の頑丈な
コンクリートに頭をぶつけ、ぱっくりと割れた頭部から鮮血がほとばしる。
「お願いよぉ。許してぇっ!!」
里奈は血と涙でぐしゃぐしゃにまみれた顔で私に哀願してきた。
許して?許すわけないじゃない。あんたが私にしたこと忘れたの?
毎日毎日私に嫌がらせを繰り返したじゃない。何よ、これくらい。これくらい、我慢しなさいよ。
私だって我慢してきたんだから。ずっとずっと、我慢してきたんだから。
これくらい、当然の罰よ。
そう思うと、里奈に対する殺意がさらにふつふつとこみ上げてきた。
このくだものナイフだけでは物足りない。もっと、もっと、苦しみを与えてやらないと・・!
私は辺りを見回したが、凶器になるようなものは何もなかった。
ふと里奈を見ると息を切らしながらあお向けに横たわり、恐怖と苦痛に歪んだ泣き顔でこちらを見ている。
さっきまで白地だったポロシャツは見事な真紅に変色していた。
「はあ・・・・・・はあ・・・・・」
動けなくなっていた里奈の息遣いは痛みと緊張でますます荒くなってくる。このままほうっておいても
出血多量で死ぬだろう。しかし、それでは面白くなかった。
このまま殺すのはもったいない。どうせなら最期の最期まで苦痛を味わってもらわないと。
一番の苦痛を与えて。
そうだ。里奈の心臓を突き刺して殺してしまおうか・・・!
考えはまとまった。私はナイフを手に取り、里奈のところへにじり寄った。
「や・・や・・・やめ・・・・よぉ」
鈍い音がした。
里奈の左胸を渾身の力で突き刺した。
ナイフは肉を突き破り心臓に到達した。手元から激しい勢いで赤い噴水が放射される。
「ぎゃあああああっ!!」
里奈は年頃の女子高生のだす悲鳴とは思えないような絶叫をした後、
マネキン人形のように動かなくなった。
「死んだみたいね。さよなら、里奈。」
返り血に染まった顔を手で拭い、一仕事終えた私は安堵のため息をついた。
とうとう殺ってしまった。でも、後悔はしてない。
私は足早に屋上を去った。

>ゆずき
すいません、勝手に。こんな感じはどうですか?小説のハウツー本には「・・・」や擬声語はあまり使わない方がよく仕上がるって書いてありました。この続きがすごく面白そうです。


[109]旅人 04/03/13 18:12 gLKzRXp3EGl
「ねえ」
「・・・・・」
「ねえ」
「・・・・・」
「香川くん!ちょっと聞いてよ!」
背後からの呼びかけにいつまでも返事を返さないどころか、振り返りもしない彼に声を荒げる。けだるそうに彼が振り向いた。
「何だよ」
「・・・。あの、だから私と付き合ってほしいんだけど」
「あ、そう」
頬を赤く染めながらの告白はそう軽く受け流されてしまう。
「つか、俺彼女いるって何度も言っただろ。今日早く帰らなきゃいけないから、じゃあな」
自分を偽ってまで私から離れようとする彼の言動に深い悲しみが溢れる。目から光るものが雫となるのを隠そうと、俯き髪を掻き揚げるしぐさをする私を不愉快そうに一目し、彼は足早に立ち去ろうとする。
「いないくせに」
「は?」
嗚咽を必死に押さえそう言って見せた私に不快を露にして彼はもう一度振り向いた。
[110]旅人 04/03/13 18:12 gLKzRXp3EGl
「彼女なんかいないくせに・・・。今日だって、塾もなんにもない。嘘ばっかり・・・」
「やっぱりお前だったのかよ」
「!」
弾かれたように肩を跳ねさせ、涙でぐちゃぐちゃになった顔を上げる私に彼は呆れ顔で嘲笑した。
「はは。ばれてないとでも思ってたのかよ、ストーカー」
「あ、あ、ああれは私じゃな」
「次やったら警察だからな」
先ほどより何倍も顔を真っ赤にしながら必死に弁解を始める私に冷笑と流し目をくれてやる彼。次の瞬時に私は後ろ手の包丁をぎゅっと握り締めていた。
彼が背後を見せたのを私は見逃さなかった。渾身に力を込め、彼へと刺した。
「!!・・・・かっ・・・・うわ、あ。・・・・・・?」
「大丈夫だよ…。すぐに楽になるから」
彼はまだ何が起きたのか把握できず目を白黒させながら、ごぼごぼっと大量に血を吐き、その場に膝をついた。背中から包丁を引き抜き、涙が止まらない顔を左手で覆いながら次は彼の前に回り、心臓を狙うべく胸を狙った。だが、涙のせいで視界が狂っているせいか、腹あたりを通してしまう。
「ぎゃっぁぁぁっぁぁぁっぁぁぁっぁ!!」
今度は痛みを確認できたのか、彼は顔に似合わない獣じみた絶叫を上げ臓物がだらしなく垂れる腹を押さえ込んだ。
「あ、ご、ごめんねっ!わざとじゃないよぉ」
次は、と心臓を狙うものの、再び手元が狂ってしまい今度は太股を突き刺してしまう。あまりの驚愕の為瞳孔をばっちり見開いて彼はこの一言を最後に絶命した

「かっ・・・・な、た・・・・・・ァ」
疲れ果てて私はその場に足を投げ出す格好で座り込んだ。
「やっと、名前呼んでくれたね」
口元に薄く笑みを浮かべた。顔中の返り血の中で綺麗になっているのが私が泣いた証拠だ。


ぬるぬるした水気が包丁の柄を纏っていた。私は、こんなにも力を込めて彼を手に掛けたのだ。

ここは、虚偽で構成された空虚の世界。鮮血の上に横たわる彼も、それに過ぎない・・・・・。

END
[111]旅人 04/03/13 18:39 GORGEOUS
109〜110は別の話です。
[112]the71 04/03/14 19:04 slGiu9p/xGG
>旅人、竜之介
久々の登場ですねお二方
作品面白いです。切磋琢磨して参りましょう
[113]竜之介 04/03/15 1:00 syGYaqqsf5p
 やってはいけないから、駄目。その言葉は、その日から私の心の奥深くに入り込んだ。やってはいけないから、駄目。
 じゃあ、やってはいけないことをやっている奴らは、いったい何なんだろう。私は、そのことを真剣に考えるようになった。
 答えは、出なかった。
 その代わりと言っては変だが、私の頭の中にはこう言う考えが生まれた。
『きっと、桜ちゃんみたいにわかっている人は、初めから正しいことがなんなのかをわかっていて、奴らみたいに何もわかっていない人は、きっと一生何もわからないんだ。だから、いくら桜ちゃんが「嫌」とか、「駄目」とか、「やめて」とか言っても、奴らはわからないんだ。桜ちゃんと私は、きっと一生、わからない奴らにああされなければいけないんだ。それなら、桜ちゃんだけでも、私が守ってあげよう』
 それから、私たち二人の奮闘が始まった。いじめられても二人で励まし合って、二人で協力し合った。その時から、私は学校へ来ることが楽しくなった。
 しかし、その楽しさは突然消え失せた。
 十二月一日。桜ちゃんが学校を休んだ。
 桜ちゃんは、どれだけ嫌でも毎日学校へ行く、まじめな人間だ。だから、学校をサボるなんて事はあり得ない。十二月という寒い季節から、風邪やインフルエンザにかかった可能性はある。だが、先生は連絡を受けていないと言った。
 しかし、その日、桜ちゃんは学校を休んだ。
 私は学校が終わると、まっすぐ桜ちゃんの家へ向かった。徒歩で約十分。桜ちゃんの家は高校の比較的近い位置にある、築五年たっていない新しい家だ。
 その二階の一室が、桜ちゃんの部屋だ。
 私はチャイムを一回ならした。
 しかし、誰も出てこない。
 もう一度チャイムを鳴らした。
 それでも、誰も出てこない。
 三分ほどたって、私は玄関のドアとタイルの隙間に、紙切れが一枚挟まっていることに気付いた。それの紙には、桜ちゃんの字体でこう書かれていた。

 『一週間ほど家を空けます』
[114]竜之介 04/03/15 1:01 syGYaqqsf5p
 きっと、T県に住んでいる桜ちゃんのおじいさんかおばあさんが死んで、お葬式へ行っているのだろう。私は、寒くて良くは回らない頭でそう考えた。そして、すぐに私は決めた。
 今から一週間、学校を休もう。
 今の私にとって、桜ちゃんのいない高校生活など、無意味以外のなんでもない。
 強くそう思っている間に、私は自分の家へ到着した。
 私の家は桜ちゃんの家と対照的で、築三十年近くたっているぼろアパートの一階だ。六畳一間で、そこに元は家族三人が暮らしていた。しかし、三年前にそれは二人になり、つい最近になってついに一人になってしまった。
 まず、貧乏なことが理由で、父親が蒸発した。そして次に、母親が愛人と一緒に出て行ってしまった。私は母との別れ際に、ぶち切れて一発顔面を殴った。そうしたら、愛人にことごとくたたきのめされて、私の母はケガをして地面に倒れている私の背中を、軽く飛び越えていった。
 私が、あの女にとってどれだけの存在であったかは、すぐにわかった。もう少し早く気付いていれば、私はもう少し傷つかずに済んだはずだった。
 そうだ。あの女も、一生わからない奴らの一人だったんだ。
 私は、前に起こったことを思い出し、気分が悪くなった。私はぼろぼろになった鞄を畳の上に置くと、そのまま朝からしきっぱなしにしてある布団の上に倒れ込んだ。
 一週間たったら、また桜ちゃんに会える。
 そして、事件は一週間後に確かに起こった。
[115]ゆずき 04/03/15 17:30 e4TZ9dp31Db
>>108
別にいいですよ。自分の書いた小説の欠点て自分では分からないものなので
他の方に言っていただけるとありがたいです。
the71さんの書いた小説もぜひ載せてください。
[116]ゆずき 04/03/15 17:56 e4TZ9dp31Db
>>102の続きです。

秋晴れの続く10月。夏休み慣れした体はようやく学校生活に慣れ親しんできた。
朝、私はいつもと同じ時間に家をでて、いつもと同じ通学路を歩き、学校へ行く。
学校に着くといつもと同じ教室へ向かう。ガラッ・・と勢いよくドアをあける。
クラスメートは私が来たことに気づかない。これもいつもと同じ。もう慣れたことだ。
しかし、今日はいつもと違うことがあった。クラスメートが1人いない。酒井里奈だ。
里奈はクラスでもリーダー的存在だ。いないことなどみんなとっくに気がついているはずだ。
しかし私には関係ない。それにいないことなんてとっくに知っていた。つい先日あれだけ
悲鳴を上げ、血を流し、私の目の前で死んでいった人間を忘れるはずがない。

そして1間目、先生から里奈のことについて話があった。
「屋上で自分の心臓を刺して自殺した。」
この一言だけだった。あとは「詳しいことは分かってません。」と言って誤魔化していた。
生徒の誰1人としてこの話を信じていなかった。友達も多く、人気者で幸せの絶頂だった
里奈が自殺などするわけない。真実を知らなくてもこれくらいは誰にでも察しはつく。
ふと気がついた。さっきから女子数人が私の方を見て何か話している。私を疑っているのか?
確かに疑われるのも無理はない。動機もあるし、現に私がやったのだから。別に疑われても
構わない。

休み時間、私はさっきの女子に呼び出された。
「桜井さん。ちょっといい?」
嫌そうに私に話しかけてくる。嫌なら話しかけなければいいのに・・。
女子数人は私をトイレに連れ込んだ。
「桜井さん、あんた、里奈のこと殺したでしょ。」
「・・・・・・。」
私は黙っている。正直、会話は苦手だ。
「ちょっと、なんか言ったらどうなのよ!!!」
今度は強い口調で言った。
「私は・・・・・やってない。」
私は言った。
「嘘いってんじゃないよ!!!」
さらに口調は強くなる。ドンッ・・と私を突き飛ばした。私は壁に背中をぶつけた。
このままじゃ何かされる。私は覚悟した。
その時だった。チャイムが鳴った。
「ちっ・・・。いこう!」
女子数名はさっさとトイレを出て行った。
私はふう・・・・と息をつく。緊張がやっとほぐれてくる。しかしそれと同時に
彼女たちに対する怒りの感情がふつふつとこみ上げてきた。
[117]旅人 04/03/15 19:06 gLKzRXp3EGl
みなさんたくさん書いてくださって、感動です(泣)
>>10で書いた主人公の第2話?です。

(今日の相手は女の子?まだ高校生ぐらいじゃない)
待ち合わせの駅前で現れたしゃんをしげしげと女は見つめた。相手のしゃんは、緊張しているのか伏し目がちの無表情だが、なかなかの器量だ。
女は、風俗バイトをしている。ちょっと変わっているのが、Smで、客の家でプレイすることだ。女はM専門。


部屋に入った瞬間しゃんが女を突き飛ばし、彼女の肉つきのいい体が玄関に倒れこんだ。バイトといっても一応プロだ。ああんっと客受けするような甘い声を上げ、尻から女が立ち上がる。
「そんなに急がなくってもいいじゃない」
媚びた表情で、女がゆっくりと服を脱ぎ始める。欲をいきなりは剥き出しにできないのか、しゃんは自分も服を脱ごうとはせず女を相変わらずの無表情で見つめているだけだ。全裸になったのを見計らい、しゃんが女の尻を蹴り上げる。慣れてるのか女が膝をついた格好ーーーー四つん這いになった。
「ああ。早く惨めな私をご主人様の手で浄化してくださいませ…いぁっ!」
近くの机から鞭を取り上げ、女の背へとしゃんが振り下ろす。女の甘い口調が僅かに崩れ、顔をしかめた。
別に女が興奮しているわけではない。痛みが強かったのだ。横目で鞭を見ると、まるで拷問にでも使われるような本格的な鞭だーーーなんと、研ぎ澄まされたくさびが添えられている。
肩までの髪を振り乱し悪意でも篭っているかのように、しゃんは激しく女へと鞭を振るった。見る見るうちに、真っ赤な線が何本も入り、背は微かに鮮血に滲んでしまう。
「はあっ。もっと、もっとくださいませ、私を…」
必死に痛みに耐え、決まり文句を発する女。鞭打ちには飽きたのか、しゃんは女を椅子に縛り付けた。


続きます。

[118]旅人 04/03/15 19:07 gLKzRXp3EGl
ちょっとSMにしてみたんですが、知識が拙いもので、すいません。
[119]旅人 04/03/15 19:08 gLKzRXp3EGl
何度もすいません訂正です。

>鞭打ちには飽きたのか、しゃんは女を椅子に縛り付けた。

「しばらくすると鞭打ちには飽きたのか、しゃんは女を椅子に縛り付けた。」に直してください
[120]ゆずき 04/03/15 20:52 e4TZ9dp31Db
>>118
旅人さん、すごいですね。SMでも面白いし、読みやすいです。
続きが楽しみです。

>>116の続きです。

2間目。私はさっき起きたことで頭がいっぱいだ。もちろん、授業など聞いていない。
あの時感じた怒りはまだ消えない。そして今、新たに怒りとは別の感情も湧き出していた。
焦りだった。私が里奈を殺したことがもしばれたら・・・・。私はどうすればいい・・。
怒りと焦りが入り混じった感情が私の中で渦巻く。
「桜井!桜井唯奈!」
突然、私を呼ぶ声が聞こえた。顔を上げると黒板の前にいる教師が私をにらみつけていた。
「桜井、授業ちゃんと聞いていたか!?」
「・・・いいえ。すいません。」
私は素直に謝った。余計な会話をしたくないからだ。
「・・・・まあいい。ちゃんと聞いていろよ。」
「はい・・・・。」
私は教師との会話を終え、また渦巻いた感情の中に入っていった。
(どうすればいい・・・・。どうすればーー・・。)
さっきより焦りがひどくなっていた。
(さっきなにもされなかったんだもの。次呼び出されたらなにされるか分かったもんじゃない!
 どうすれば・・・どうすれば・・・。)
私はさらに焦る。
(・・・・・・・・・そうだ)
私は1つの結論を出した。
里奈と同じ目にあわせてやろう・・・・・・。その時、私の中に“殺意”という
感情がうまれたのだった。
[121]旅人 04/03/15 22:27 gLKzRXp3EGl
>>120 ゆずきさん
お褒めにあずかり光栄です。ゆずきさんのも素晴らしいです。話の発展に期待ですし、続くのが楽しみです♪

>>117の続きです。

足は自由なものの、女の手は後ろに回されているので彼女は抵抗不可能だ。
しゃんは女の前方に立ち、蝋燭のより糸に点火すると、皮膚すれすれに蝋を垂らした。
「きゃああぁ!近くから落とさないで!」
奇声を上げ女は本音を出してしまった。蝋燭プレイ(?)通常体から30センチは離れたところから垂らすものだ。いくら低温でも火傷をするおそれがあるし、しかもしゃんが使用しているのは本格的なものだ。しゃんがS、しかも真性ならこれくらい心得ていて当然のはずだが…。
しゃんは女を無視して体付近から蝋を浴びせていく。
「ひぎゃあああ!?…ああ、もっとしてくださいませ」
恐怖に顔を引きつらせ、衝撃に身構える女。何とか悲鳴を噛み殺し、甘い声を出そうと懸命になる。乾いた音と共に鋭く振り抜かれた蝋が彼女を打ち据えた。
「うっぎゃぁあああっ!お願いしますぅ、熱いですう」
途端に女は顔をのけぞらせ、悲鳴を放った。青白い炎が揺れる側でしゃんは相変わらずの無表情で蝋にまみれた女を見つめている。
(くううぅ、何よ、これ…。SMとかいうレベルじゃないわ。まるでこの子人をいたぶるのが目的みたい…)


続きます
[122]旅人 04/03/15 22:29 gLKzRXp3EGl
>通常体から30センチは離れたところから垂らすものだ。

を、
「通常体から30センチは離れたところから垂らす。
これは落ちる間に蝋が冷えるというわけだ。」

と付け加えて読んでください。訂正すいません。

[123]怪奇アンパン男 04/03/15 23:47 PB0zGVqgJWH
「ボクの頭を食べなよ」
 その時私はいったい何を言われたのか理解できなかった。
 私は旅の途中で路銀が絶えて食べる物がなくなってしまい、ついに力尽きて倒れこんでしまったのだった。
 そして誰かに肩をゆすられ目を覚ましたら―――いきなりこの台詞だ。
「ボクの頭を食べなよ」
 目の前の赤タイツの男は繰り返した。
「―――何を・・・言ってるんですか・・・」
 私は気力を振り絞って男に言った。
「お腹すいてるんだろ?」
 男は満面の笑みを浮かべて言った。
「―――すいてますけど・・・」
「うんうん、だからボクの頭を食べなよ」
 なぜそうなるのか。頭を食べるなんて悪い冗談に付き合う余裕は私にはない。自然と私の語気は荒くなっていった。
「嫌がらせなら止めてください。嫌がらせじゃないのなら何か食べ物をくれませんか」
「だからボクの頭を食べればいいじゃないか」
「あなたいい加減に―――」
 ついに私の堪忍袋の緒が切れたとき、私の目に信じられない光景が飛び込んできた。
 男はおもむろに自分の頭部をつかむと―――あろうことかそのまま頭の一部をむしり取ってしまったのだ。
「ヒイッ」
 情けない話だが私は思わず悲鳴をあげてしまった。いや、誰だって目の前でこんな光景を見せられては平気でいられまい。
 なにより恐ろしいのは男が満面の笑みを浮かべ、私に頭の一部だった肉片を差し出していることだ。頭の断面からは黒っぽい内容物がのぞいているというのにである。
「どうしたんだい?早く食べなよ」
 食べられるわけが無い。私は必死でかぶりを振った。
「あ、ひょっとして遠慮してるのかい?大丈夫、遠慮せずに食べなよ」
 そういうことではない。だが、私はその台詞で断る口実を思いついた。少なくともその時点では断れると思ったのだ。
「わ、私があなたの頭を食べてしまったらあなたの頭がなくなってしまうじゃないですか」
「大丈夫、頭は取り替えられるんですよ。さ、どうぞ」
 男はとんでもないことをさらりと言い、なおも私に肉片を手渡そうとしてきた。
「あああああ、私、祖父の遺言で頭だけは食べるなって言われてるんですぅ」
 もう自分でも何を言っているのかよくわからない。
「嘘をついちゃいけませんよ。それにこのままじゃ死んでしまいます。おとなしくボクの頭を食べてください」
 そしてついに男は強引に私の口に自分の肉片を詰め込んできた。
「ムグググゥッッ」
 私の口中になんとも言えない味が広がっていく。そしてそれは―――ひどく甘美な味だったのだ。
 肉片を飲み込んだ後に自分の言った言葉は自分でも信じられないものだった。
「あの、もっといただけませんか―――頭」
 むろん男は満面の笑みを浮かべたまま次なる肉片を自分の頭からむしり取ったのであった。

[124]竜之介 04/03/16 0:00 tM1bq1pU.L8
 一週間たって、私は久しぶりに早起きをして身支度を整えた。顔を洗って、歯を磨いて、ご飯を食べて、制服を着て、髪の毛をとかして、準備は万全。
 私は無造作に鞄を拾い上げると、靴を履いて家を飛び出した。
 冬。吐息が、白く空気に残っては消えている。風が吹いていて、寒い。もしここで、長いマフラーやコートがあれば、私はもっと幸せに違いない。
 五分ほど歩いて、私は桜ちゃんの家に到着した。自分でも、テンションが高くなっていることがわかった。
 隣のゴミ置き場から、生ゴミのような臭いが漂ってきた。
 テンションが少し下がったが、もう一度気を取り直す。
 一週間前と同じく、一回チャイムを鳴らした。
 返事がない。
 もう一度チャイムを鳴らした。
 まだ返事がない。
 考えた。きっと、私より先に桜ちゃんは学校へ行ったんだ。それで、昨日帰りが遅かったから、桜ちゃんの両親はまだ寝ているんだ。
 そうとなれば話は早い。私は、急ぎ足で学校へ向かった。桜ちゃんが先に学校へ行っているなら、早く行って守ってあげなければいけない。
 活気のない商店街に入り、私はすぐ脇道へ曲がった。そこが、私が見つけた学校への近道だった。もちろん、桜ちゃんもこの道を知っている。だけど、わたし達がいじめられるようになってからは、まったくと言っていいほどこの道を使わなくなった。
 曲がり角を曲がっ――

 ――桜ちゃんがいた。

 確かにそこに桜ちゃんがいる。しかし、何かがおかしい。
 いつもの桜ちゃんとの違いを、私は間違い探しをするかのように細かく探した。制服を着ているが、所々が何かに引き裂かれたように裂けている。ブラウスのリボンがない。腕や足の所々に包帯が巻いてあって、なおかつ赤くなっているところがある。視線が定まらない。今までで一番幸せそうな顔をしている。
 手に持ったカッターで、自分の手を切って遊んでいる。
 コトンと、私は自分の持っている鞄を取り落とした。
「桜ちゃんっ>」
 みっともないくらいの大声で叫んで、私は走り出した。
 桜ちゃんがこっちへ向いて、にこっと笑う。その時になってやっと気付いた。桜ちゃんの左の頬には、今し方ついたばかりの血が、したたるようにして紅を描いていた。
「やよいちゃーん」
 桜ちゃんが、とぼけた「おはよう」を言うかのような発音だった。
 私は桜ちゃんの左手をつかむと、強引に引っ張った。桜ちゃんの手のひらに付いている血で、手がぬるぬるする。と、同時に温かい。
 私と桜ちゃんは、二人とも携帯電話を持っていない。商店街はどこもあいていない。それなら、一番助けを求めるのに手っ取り早い場所は、桜ちゃんの家だ。
 走りながら後ろを振り向く。
 桜ちゃんが、「なんでそんなに急いでるの? 私、そんなにおかしいかなぁ?」と、目で語る。
 おかしい。いつもの桜ちゃんじゃない。
 気が動転したおかげで、大した距離ではないのに疲れてからだが熱くなった。そして、やっと私たち二人は桜ちゃんの家に到着した。
 生臭い。ゴミ置き場の臭いと、血の臭いが混ざっている。
 空を埋め尽くしている鉛色の雲が、私たち二人に重くのしかかる。
 ガシャン
 鍵は開いていた。私はドアを開けて、桜ちゃんの家へ強行突入した。
[125]竜之介 04/03/16 0:02 tM1bq1pU.L8
「――!」
 まず最初に感じたのは、異様なほどの熱気と、ゴウゴウという音だった。エアコンと灯油ストーブが、両方とも温度設定最高でつけられているのだろう。
 次に感じたのは、異様なまでの臭気だった。生臭いという度を超していた。私は一度もこの臭いをかいだことがなかったが、すぐに何の臭いかは想像がついた。玄関でかいだ臭いは、生ゴミの臭いでも、桜ちゃんの血の臭いでもなかった。
 私は桜ちゃんの手を引っ張って、靴も脱がずにリビングへ駆け込んだ。
 私は、その場に転がっている物を直視した。
 それは、以前人間だった肉のかたまりだった。異常なまでの熱風で冬なのに一気に腐敗が進み、のどの奥まで潜り込むような臭いが私たちの体を包み込んだ。
 桜ちゃんの父。まるで司法解剖を途中で止められたかのように、皮膚がめくりあがっていた。さらに、肋骨の奥に納められているはずの内臓はことごとく引きずり出されていて、それが彼の周りに広がっている血と腐汁に浸かっている。
 桜ちゃんの弟。首が切断されていて、首無し死体がまるでサッカーボールを持つかのように首を持っていた。目からは、血の涙が流れた跡がある。
 桜ちゃんの母。体全体がしつこいまでに何度も何度も刺され、のど仏の延長線上は、スプレーで血を吹きかけたように細かい血が落書きをしている。服ははだけていて、胸は大きく切開されている。そして、そこから心臓が綺麗に取り除かれていた。あごの骨は砕かれ、口元は刃物で切り裂かれて口裂け女のようになり、そこに生々しい色をした心臓が無造作に詰め込まれていた。
 胃液が逆流してきた。足がもつれて、私は何とか逆方向へ向いて、その場にへたり込んだ。
「×××××っ!! ×××××っぁあああああああっ!! うぅ×××××ぅぅああああああああああっ!! うぅぅぅぅぅぁぁぁぁあああああああああああああっ!!」
 吐瀉物が、フローリングの床に、ビシャビシャとはしたない音を立てて広がった。頭が痛い。息が整わない。目が重い。体が熱い。足がガクガクする。
 それでも、私はもう一度立ち上がった。
[126]竜之介 04/03/16 0:03 tM1bq1pU.L8
 ――桜ちゃんがいない。
 もしかしたらと思って、私は意を決してリビングの方へ向いた。
 桜ちゃんが、お花畑に座るかのように、ペタンと血の水たまりに座り込んでいる。本当に、このままお花摘みでもするか、編み物でもするかのように。顔は、笑顔。手に持っている物は、先ほどまで桜ちゃんの母の口に入っていた心臓と、ナイフ。
 桜ちゃんは、その心臓へゆっくりと感触を楽しむようにナイフを突き刺した。
 ぶしゅう
 たまっていた血が、噴水のように飛び出し、桜ちゃんの制服にかかった。ブレザーにも、ブラウスにも、スカートにも、もしかしたらその下の下着にも、紅が染みこんかもしれない。
 桜ちゃんが、わたしの方へ振り返ってこう言った。
「気持ちいいよ」
 狂ってる。
 怖い。
 気持ち悪い。
 逃げたい。
 腰が抜けた。だけど、私の動きはそれで止まらなかった。腰が抜けたながら、必死に後ずさりをして、そのまま段差のある玄関を転げ落ちた。何とか立ち上がり、乱暴にドアノブを回して桜ちゃんの家を飛び出した。
 自分でも、どこへ向かっているのかわからなかった。訳もわからず商店街を駆け抜け、訳もわからず路地裏に入った。この先は学校。学校へ行ってどうしようなどと、何も考えていない。ただ、足が勝手に動いているだけだ。
 足がもつれ、私はコンクリートの地面につっこんだ。そのままぐるりと一回転して、仰向けになった。
 曇り空が、今にも泣きそうだ。
 涙が出てきた。何で私は、こんなに境遇に恵まれていないのだろう。私の境遇がもう少し良ければ、私はいじめられなかった。そうすれば、きっと桜ちゃんもいじめられなかったはずだ。私がいじめられるきっかけを作ったに違いない。それで、桜ちゃんもいじめられて、ついにおかしくなったんだ。
 気が壊れて、狂って、もう人間性をどこかへ失ったんだ。
 コンクリートを踏む足跡が聞こえてきて、私は力一杯立ち上がった。そして、後ろを振り返った。
 そこには、一人の男と桜ちゃんが立っていた。
[127]the71 04/03/16 14:56 slGiu9p/xJF
>ゆずき 続き面白いですね。私もそのうち書こうと思うのでお待ちを。

全て読んでますが、皆さん過激さやユーモア増してきてますね。圧巻です。


[128]旅人 04/03/16 14:58 gLKzRXp3EGl
>>123
アンパンマンですよね、超おもしろいです。
[129]旅人 04/03/16 15:38 gLKzRXp3EGl
傾けていた蝋燭を立て、蝋を貯めながらしゃんが女のほうに膝をついた。目線は女の高さと一致する。女だとて、酷なプレイはこれが初めてじゃないが、この地獄から解放されたいに決まっている。
「な、何ですか…むぐっ」
小さく息を吐きながら女が掠れた声でそう言う。言い終わるのとほぼ同時に女はしゃんに鼻を摘まれ、口を開けさせられた。すかさずしゃんがその中に蝋燭を滑り込ます。
「ぐひゃあああああああああぎいいぃぃ!!」
それはほんの一瞬に過ぎないが彼女からしてみればとてつもない恐怖だし、熱いのも確かだ。こぼれおちんばかりに目を見開いて口から絶叫を溢れさせる。
「いやっやめ、やめてください!私はそこまで過激じゃ…ぐうぎゃああああああぎいいいいいーーっ」
女の耳をつんざくような絶叫にも少しも表情も変えず、しゃんは女の目に手を翳し閉じさせると瞼を炎に包んだ。しゃんでもこれは流石に危ういと思ったのだろう。
ヒィィ、ヒィィ、と喘ぎながら女はがくがくと全身を痙攣させる。
しゃんはまるで何者かに操られているかのように女をーーーーそう、もうこれはSMと誤魔化せれる粋ではないーーーー拷問を続けていく。耐え切れなくなったのか、無言・無表情で人形の如く自分を虐ぶるしゃんに泣きじゃくりながら哀願する女。
「ゆる、許してくださあぁい」
小さな子供のように涙と鼻水で顔を歪める女をいつもの伏目がちに見やりながらしゃんは炎がゆらゆらと揺れる蝋燭を胸元にじゅっと押し付け、肉が微かに焼ける嫌な匂いとともに、白煙が立ち昇る。女が自由な足を暴れさせながら身悶えた。
「ひゃぎいいいいぃっ!?熱いっ熱いいいいっアギイイィィッ」

[130]ゆずき 04/03/16 17:24 e4TZ9dp31Db
>>121
旅人さんのもすばらしいですよ。文章もまとまっていてすばらしいです。
旅人さんは今、おいくつですか?学生だったらかなり文章上手いですよね。

>>127
the71さんの小説、楽しみにしています。

ここのみなさんは文章上手いですよね。参考になります。
[131]旅人 04/03/16 19:08 gLKzRXp3EGl
>>130

学生です〜ゆずきさんはどうですか?私ここの小説はお世辞じゃなくて他スレと比較しても上手だと思うんです。(私を除く)
厨房マーズさんの文すごくきれいじゃないですか?
ゆずきさんの続き楽しみにしてますね^^
[132]旅人 04/03/16 19:43 gLKzRXp3EGl
既に女は客受けする反応を返さなければいけないのを忘れている。ここから逃げ出したい衝動にかられすぎているせいか、狂ったように暴れ、喚く。貧乏ゆすりをするように椅子の足が揺れた。
「いやああっ!やめて、死ぬっこんなのいやぁぁあっ!助けて、誰か、こんなの酷いっ酷すぎるううぅーー!!」
炎の消えたすっと、しゃんが立ち上がった。彼女の感情のこもらない瞳に見下ろされ、ひっと、女が息を呑んだ。その弾みで女はバランスを崩し、もちろん一緒に縛ってある椅子とともに後ろに倒れる。
「っ!・・・・・・ひいいいい…あ、ぁぁああ・・・・」
椅子の木面に直接傷が触れる。しかも全体重がかかるようなものだ、先程の鞭打ちのときの血が滲んだ背中の蚯蚓腫れが酷く痛み微かに呻く女。再び蝋燭に点火ししゃんに目の前に炎を突き付けられ、彼女は恐怖にがちがちと歯を震わせる。
しゃんは蝋燭の下を纏っている銀紙をはずし、女の引き締まった腹の上に置いた。反射的に体を限られた範囲で跳ねさせるかと思われたがすると蝋燭もバランスを失い自分の体に火が落ちることとなる。だが動かないままでも熱された蝋が止むことなく垂れる。どちらにしても火傷は確実。

[133]ゆずき 04/03/16 20:21 e4TZ9dp31Db
>>131
私は小6です。なので知識が少ないっていうか・・・。とりあえずむずかしい
小説はにがてなんです。流血とかはだいぶ簡単(?)で書きやすいので書いてます。
旅人さんの小説やっぱり面白いです。続き楽しみです。
[134]旅人 04/03/16 20:44 gLKzRXp3EGl
そうなんですか、ひとつ違いですね、私は中1です♪
絵を書くのも好きだったですが、小説は書いていませんでした。このスレを上げたのはグロが好きだからなんですが(笑)自分も書いてみようかなぁ、と思って、私も初心者です。
気がつくと同じ表現を使ってしまったり、なんてのもしばしばで。
>流血とかはだいぶ簡単(?)で書きやすいので
私も違う意味で簡単なんです〜好きだからだと思うんですけど。
ゆずきさんの小説のほうが面白いですよ^^
[135]旅人 04/03/17 0:36 gLKzRXp3EGl
>>112

the71さん

感想、気づかなくて本当にごめんなさい!!(><;)
ゆずきさんの続き物、拝見しました♪キャラがしっかり捉えてあって感服です。
>>>ゆずき 続き面白いですね。私もそのうち書こうと思うのでお待ちを。
横レスすいません、楽しみに待ってます^^
[136]竜之介 04/03/17 0:39 tM1bq1pU.Ep
えええ! じゃぁ、高校一年の自分は最年長なのか?


 男は身長が百八十センチを超えている長身で、全身を黒一色でコーディネイトしている。サングラスも黒。そして、左手に持っている奇形のサブマシンガンも黒。
 桜ちゃんは、恋人か父親に接するかのように、男の右腕にしがみついている。
 男は無表情。
 桜ちゃんは笑顔。
 私はすぐに悟った。この男が、桜ちゃんをこんな気違いまがいの人間に変えたんだ。
「――殺したいか?」
 男に突然聞かれて、私は硬直した。
「殺されなければ自分の罪を自覚できない人間を、殺したいと思うのかと聞いているのだ。高原弥生、答えろ」
 五秒たって、私のはやっと男の言葉を理解した。だが、答えてやる義理なんてこれっぽっちもなかった。
 私は意図的に目を鋭くして、男をにらみつけた。
「あんたが、桜ちゃんをそんなふうにしたんでしょ」
 男は答える。
「だったら、なんだというのかな?」
「…………」
 言葉が詰まって、私はつばを飲み込んだ。
 桜ちゃんは、クマの人形でも抱いているかのように、未だに男の腕にしがみついている。彼女の手にこびりついていた血が、男の黒い服に少なからず付いているのがわかる。
「私は理由あって、彼女のようないじめの対象になっている少年少女を必要としていてね、ちょうど彼女がぴったりだと思ったから彼女に協力を求めたに過ぎない。しかし、彼女は一度協力に応じたのだが、途中で逃げ出そうとした。そのため、彼女には強制的に協力してもらった。そして、一週間たったころには、彼女の心はああなってしまったというわけだ」
 回答を考えついた。それは、男につい先ほど聞かれて、私が答えなかった質問に対する答えだった。
「――殺したい」
 男は、サングラスの奥の表情をしかめさせた。
「あんたみたいに、死なないと自分のしていることの罪がわからないような人間は、殺してやりたい」
 意識をはっきり、強く持とうと、自然と奥歯に強く力が入った。すでにかじかんでしまった両手両足にも、ワナワナと震えるような力がこもる。もはや、私の視界には敵の獲物など見えてはいなかった。奇妙な形をしているサブマシンガン。撃てば、私など単なる肉片に変えられる、サブマシンガン。
「……残念だが、私は君が殺したい人間の対象には入らない。いや、むしろ殺す価値がないと言った方が良いだろう」
 私は絶句した。
「私も、今の風野桜も、残念ながら死んでもわからない人間になってしまっているからだ。君は、十六歳の少女をためらいなく連れ去ってどこかへ監禁し、精神崩壊をさせる男が、死ねば何かを悟ると思うのか? 精神が崩壊して、親の心臓にナイフを突き立てて笑う娘が、死ねば何かを悟ると思うのか? 君も人のことを言えるまい。君は死んだとしても、君が何をするべきだったのか気付かないだろうな」
 胃に重圧がかかった。この男は、自らどうにもならない人間が自分であると言っているのだ。
 私は一つ悟った。死んでもどうにもならない人間が、この世にはいる。
「受け取れ」
 下へ向けていた視線を、私は再び上向きに直した。目の前に、黒い物体があって、私は反射的にそれを受け取った。
 サブマシンガンだ。
 ずっしりと重く、冷たい。そう、冷酷な殺人鬼の精神を具現化させるならば、この銃がそれにぴったりだ。
「いいか、死にたくなかったら殺せ」
 男はそう言って、自分のサングラスに手を掛けた。そして、それをゆっくりとはずした。
 桜ちゃんも、それをまじまじと見つめている。
 サングラスをはずしきった瞬間、男の両眼から太陽光線にも似た光が、方向性を無視して四方八方に放射された。あまりに強力すぎて、私は瞬時に目を閉じた。強風が砂を吹き飛ばすような、ざらざらとした音が私の耳を駆け抜けて、
[137]ゆずき 04/03/17 17:38 e4TZ9dp31Db
>>134
そうだったんですか!?すごいです。中一でこれだけの文章を書けるなんて・・・。
やはり尊敬です。
私がここのスレに載せたのは小説とかは自分で書いたあと人に感想を聞いてもらった
ほうが上手くなると思ったからです。さすがに流血系を友達に見せるわけにもいかないので・・・。
ここの人たちは感想とか注意点を言ってくれるのでうれしいです。

>>136
竜之介さんは高校生なんですね。どうりで文章が大人っぽいと思いました。
竜之介さんの小説も面白いです。
[138]竜之介 04/03/18 1:19 *CBdUoi5kIl.*rdg5/pqbevP
>>137
ありがとうございまっす。ともかく日々精進。


 気がついたときには、私は教室にいた。窓の外は曇り空で、寒いのにストーブがまだついていなくて、誰も彼も私をにらみつけている。いや、私の隣には、桜ちゃんが立っていた。しかも、手にはしっかりとナイフを持ったままだった。
 人のことを見て自分のことに気付くとはこの事で、私はやっと自分がサブマシンガンを握りしめていることに気付いた。
 ガスン
「痛っ」
 私は背中に衝撃を感じて、膝をついた。箒の柄でつつかれたような、半端な痛みじゃなかった。骨に響く、激痛だ。
 振り返ると、そこには男子一番の秋原が、にたにたと気味の悪い笑顔を見せて笑っていた。手には、技術の時間に使う、金槌が握られていた。
 ――アレで叩かれたの?
 そう思った瞬間には、頭に鈍い衝撃痛みが走った。
 振り返ると、女子十番の角田が、木刀を持って立っていた。
 気がつくと、私は凶器を持った生徒達に囲まれていた。金槌、木刀、釘抜き、長刀、金属バット、シャベル、ナックル、のこぎり、包丁……
 共通点は、全員が人を痛めつけることを好む、冷徹でこの上ない快感を得たような笑顔をしていることだ。
 ドガッ
 横の方で鈍い音がして振り返ってみると、頭から血をだらだら流して、桜ちゃんが仰向けで倒れていた。桜ちゃんの横には、椅子を持った女子十九番の吉田が立っていた。ザマーミロ。そんな感じだった。
 それでも桜ちゃんは笑顔でこう言った。
「楽しいよぉ」
 その跡は、自分がクラスの奴らに私刑を受けていること以外、何もわからなかった。四方八方から本気で殴られて、全身が絶え間なくズキズキと痛んだ。時折、鋭い痛みが走ったから、カッターで少し切られたかもしれない。体を男子に持ち上げられて、投げられて、女子に手足を押さえられて、チマチマと針を刺されたり。
 地味に死ぬかも。いや、こんな奴らに殺されるなんて、屈辱以外のなんでもない。殺される。
「おーいっ> 何をやっとるんだぁっ>」
 生徒達の攻撃の手が一瞬にして止まった。
[139]竜之介 04/03/18 1:20 *CBdUoi5kIl.*rdg5/pqbevP
 担任の、北里の声だ。
 不幸中の幸いとはこの事だと、私は不用意にもそう確信してしまっていた。しかし、実際はそうじゃなかった。北里の手には、黄ばんだワイシャツと不釣り合いな、長さ約一メートルはあろうかという太刀が握られていた。
「風野も高原も、みんなを怒らせちゃぁ駄目じゃないかぁ」
 北里は鞘をそこら辺に投げ捨てると、地震で倒れたような状態になっている机をかき分け、桜ちゃんの方へ歩み寄った。
 危ない。
 立ち上がろうと、床を強く蹴る。だが、立ち上がれない。私の腕は、クラスの奴数人によって、痛いくらいに掴まれていた。
「駄目じゃないかぁ」
 北里は桜ちゃんの右腕をまたいで、太刀を垂直に腕めがけて突き立てた。肉を貫いた音は聞こえず、その下の床タイルに突き刺さった音があたりに響いた。
「くぅっ……」
 桜ちゃんは、あまりの激痛に一瞬顔をゆがめた。そして、北里が太刀を抜くときにもう一度顔をゆがめた。しかし、その後の桜ちゃんの顔は、再び幸福感に満たされていた。注射が終わって、もう大丈夫。表情はそうだったが、腕から流れ出る血の量は半端じゃなかった。真っ赤な血がどくどくと止めどなく流れ出し、床の上に水たまりを作った。ぬるい、感触の悪い、なめれば鉄の味のする、液体。
 北里は桜ちゃんのスカートのポケットに入っていたハンカチを抜き取ると、それで太刀の血をぬぐった。そして、そのハンカチを桜ちゃんの顔にたたきつけた。
 ぺちゃぁ
「さてとぉ、次は高原かぁ……」
 北里はゆっくりと、かつ確実にわたしの方へ歩み寄ってきた。
 カツッ カツッ
 北里の靴底が音を立てて、だんだんと私に近づいてくる。私は、打撲だらけで動かないからだ全体を引きずって、少しずつ後ずさった。不思議と、生徒達は攻撃を加えるような動きは少しも見せなかった。代わりに、視線をわたしの方へ向けて、その場に見物とばかりに立っていた。
「高原ぁ、先生が何度も言ったじゃないかぁ。みんなとは仲良くするようにってねぇ。僕は、君みたいな出来損ないの生徒は、僕は大嫌いなんだよぉ」
 ドン
 後ろに下がりすぎて、背中が壁にぶつかった。
 逃げられない。
 頼みの綱は? サブマシンガン。
 目の前は? 桜ちゃんの腕を貫いた太刀。
 周りは? 凶器の壁。
 その奥にいるのは? 桜ちゃん。飛び散った自分の血が付いたナイフの刃を、大事そうに自分の舌にあてがえている。ぺろりと、飴をなめるように舐めた。ピンク色の舌が、真っ赤になる。目が、とろけそうなほど快感に満ちている。
 ……殺せ。誰かがそうつぶやいた。そして、そのワードはまるで新種のウィルスのように、爆発的な感染力と増殖力であたりに広まっていた。
[140]the71 04/03/19 13:25 slGiu9p/xDs
>旅人、竜之介、ゆずき
皆さん、若すぎ。ちょっと信じられない思いです。小中高ですか?
結構ビビリました。そんなに若いんなら、これからもいい小説読み続け書き続けて感性を磨けば、
かなりいいとこまでいくかもね。綿矢さんや金原さんみたく。
20歳超えてから文学やっても、いろいろ脳の構造とかの問題で感性を磨くのは手遅れなので。
と、某作家兼政治家が言ってました

[141]the71 04/03/19 14:19 slGiu9p/xDs
 日も沈み始めた薄暗がりの雑木林の中、幸子は晋の手を引いて走っていた。可能な限りの速さで走っていた。
 靴には穴があき、中から覗いた足指からは血が滲む。剥き出しの顔や腕は、木々の枝にやられて擦り傷だらけだ。足場は決して走りやすいとは言えなかった。雨上がりの苔に覆われ、ごつごつした石が所々に力強く生えている。まるでまきびしだ。幸子はこれまで何度もつまづき、滑った。その都度、膝や手のひらを擦りむいた。息が大分上がってきていた。のどが渇き切っていた。まだ6歳の晋の体力も心配だった。
 が、止まるわけにはいかなかった。止まったら敵に捕らえられる。辱めを受けて、殺される。既に陥落された本島南部の村々では、殺戮と強姦の嵐だという噂も幸子は聞いていた。何しろ敵は鬼畜米英なのだ、どんな残虐な目に合わされても不思議はなかった。逃げ切らなければならなかった。どんなに苦しくても、逃げなければ。
 不意に、はるか後方からアメリカ兵たちが英語で何か叫んでいるのが聞こえた。意味は分からなかったが、非難めいた調子だ。幸子は内臓がアップダウンするような感じを覚えた。・・・なんてこと、追って来ているわ!なんてしつこいヤツラ!馬鹿だった、本島に馬鹿だった。寄りによって、敵軍の宿営地に迷い込むなんて!どうしてこんな事に。でも、空襲で地形があそこまで変形してるなんて思わなかったのよぉ!ああ。もう私達、これで終わりかしら。だから、言ったのよ。本土に避難しようって。その方がずっと安全だったのに。みんな無事で済んだのに!何が「沖縄に骨を埋めたい」よ、あの馬鹿夫…!あんな男と結婚したのが間違いだった、全ての間違いの元だった。畜生!そんなに残りたいんなら、一人で残ってればいいでしょうに。もう駄目かな。私達が死ぬのも時間の問題か。7月にはアメリカに海上封鎖された。本土への連絡船はもうない。もう、もう…
 どのくらい走りつづけただろうか。幸子はようやく立ち止まった。後ろを振り返ったが、アメリカ兵たちが追ってきている気配は、もうなかった。時折、チチチと鳥の鳴き声が聴こえ、風に吹かれて林がざわつく音がする以外は、ひっそりと静まり返っている。
 追跡を諦めたのだろうか?そうであって欲しかったが、まだ油断は出来ない。幸子は息を切らしながら、林の中を注意深く、素早く、目を走らせた。
 少し離れたところに、1メートル四方ぐらいの岩があった。しばらく休んで体力の回復を待つことにした幸子は、晋を連れて岩のところに行き、逃げてきた方向から見えないようにして岩陰にしゃがみこんだ。

               * * *
 
[142]てぇい! 04/03/19 14:26 qQC8B8x4927
皆さん幽霊新聞ってサイト知ってますか??
俺それ気に入ってたんだけど今ないんです。これ見てたって人とか何か知ってる人いませんか??

なんか入ると。黒くて字が赤に書いてあって、ポチャンとか音してる。
話が100話あって、ズラ〜と並んでて、題名をクリックするとその話を読める。
開くと音が変わって不気味なメロディ〜が流れる。何か題名の横に、怖さ★二つとかあって、
中には読むと呪われるって話が3話ぐらいあったかな。俺は怖くて読めなかったけど。
なんかすごい迫力あって昼見てもぞくぞくする。しかも怖いせりふのところになると、真っ赤な字で書いてあって
そこのところにはいると、ど〜んとかいきなり音がする!かなりびびる。
字がゆれてたり、なんかろうそくがゆれてたり・・もうとにかくあれ見ると他の怖いやつなんてしょぼいでしかないから
どうしてももう1度みたい。絶対おすすめだぞ。
前は幽霊新聞ってクリックすればすぐ見れたんだけど、今はなんかDVDの宣伝しかしてない
[143]ゆずき 04/03/19 15:58 e4TZ9dp31Db
>>141
the71さん、小説良かったです。続き、期待しています
[144]ゆずき 04/03/19 17:01 e4TZ9dp31Db
(殺してやる・・・・・。あいつらを殺すんだ―――・・!)
私の精神は今、“殺意”という名の感情で支配されていた。さっきまであった“焦り”や“怒り”と呼ばれる感情は
すでに私の中から消え去っていた。
(あいつらに真実を知られたら私は終わりだ――――!殺すんだ!!!)
異常と呼ぶにふさわしくなった私の脳はあいつらを殺すことしか考えていなかった。私はもう1人の人間を殺している殺人者だ。
後戻りは出来ない。だからこそ殺すのだ。真実を知ろうとしているものがいるならばそいつらを跡形も無く消滅させる。ただ
それだけだった。
(さあ、どうやって殺そうか・・・。一発じゃつまらないよな。思う存分苦しんでもらわないと・・・・・。)
私の思考はさらに異常になっていく。すでに“普通の人間”と呼べる類には入っていなかった。この間までは
普通の女子高生。でも今は狂った殺人者だ。たった1人の人間を殺しただけで、私はこんなにも狂ってしまっている。今度はあいつらだ。
あいつらを殺してやる。今はただそれだけだった。
(いつ殺そう・・?今日?明日??いつだっていいや。とにかく殺そう。殺してあいつらの人生を終わらせてやる。)
私はまた“どう殺すか”とか“道具は何にしよう”といった“異常者”の思考を働かせている。このまま狂っていっても私は構わない。
あいつらを殺すだけだ。今はそれだけだ。
(早く殺したい・・・。決行は今日かな・・。電話かなにかで呼び出すか・・・。とりあえず今日だ。今日殺せればそれでいい。)
私はどんどん狂っていく。もう真実を知られないための殺人という理由つきの普通の殺人ではない気がした。ただ人が殺したいだけかもしれない。
もうそんなことはどうでもいい。殺したい・・・。人が殺したい・・・!私の思いはそれだけだった。私は授業も聞かずにただ“殺人”の
ことを考えていた。
[145]the71 04/03/20 13:14 slGiu9p/xDs
>>143
有難うございます。少し書くペースが遅くなるかもしれませんがどうぞ気長に見守ってください。
ゆずきさんは小6なんですね。その年齢では自発的に文章を書くだけでもすごいことだと思うのに、
それだけの内容を書き、しかも小説とは、驚くほかありません。
自分が上手だと思う作家の小説を、何ページかそっくりノートに丸写しするかパソコンで打ち込むかすると
その作家の文体がつかめて自然に真似できるようになって文章力が一気にアップするそうです。ぜひお試しを。


[146]the71 04/03/20 13:39 slGiu9p/xDs
皆さんのは全て読んでます。
旅人さんのは性的な要素が絡んできてますが、少し興奮します。売り物になりやすい気がします。
竜之介さんのはバトルロワイアルをほうふつとさせるちょっと意外な展開になってきましたね。
怪奇アンパンさんは1回のレスで怖面白くまとまってます。


[147]旅人 04/03/20 15:46 gLKzRXp3EGl
あの〜新ババスのほうで新しくスレをつくりたいんですけど…。みなさんもそちらに来て下さらないでしょうか。
恐怖系は存在しませんので小説系で。
駄目ですか?理由は申し上げられません。
[148]ゆずき 04/03/20 15:50 e4TZ9dp31Db
>>147
構いませんよ。出来たらアドレス貼り付けてください。
[149]旅人 04/03/20 16:55 gLKzRXp3EGl
http://hon-4.ten.thebbs.jp/1079769285/

です。みなさんどうぞ宜しくお願いします。できればここに載せた小説を張って下さいますと助かります。
[150]ゆずき 04/03/24 15:40 KVu6V0p31Db
>>149
行きました。なんかもう投稿できない状態になっていましたが・・・?
[151]旅人 04/03/24 17:27 HVRIr6p3EGl
そうみたいですね。
[152]wwwwwwww 04/03/24 20:10 gKPQJspzPrn
<<144こわ〜〜〜〜〜〜
[153]マリン 04/03/24 20:34 8KgB2Qtb6FL
小5(来てイイのか?)の糞スレですが、お暇な方は読んでください。


=====================================
新学期が始まった。
教室には活気が戻ってきた。
はずだった…

悲劇は1年前に遡る。
丁度,帰る途中だった春奈。
今は,何時くらいだろう?
おおよそ四時半くらいだろうか。
冬に近づいていたため、
辺りは薄暗く,
人気のない坂を毎日登るのが日課だ。
ふと気付くと、おんなのこが立っている。
服は、薄いピンクのワンピースを着ていた。
なぜか、女の子は泣いている。
「どうしたの?」
春奈が尋ねた。
その女の子は、右側,ペンキがはがれ,
さび付いていた看板を指差した。
良く見ると,読みにくいが,「サーカス公演」の文字が見える。
女の子は口を開いた。
「ねぇ…、お姉ちゃん、サーカス見たいよ…」
しかし、そこは廃墟になっていた。
「もう見れないよ。壊されちゃったんだって。」
「場所だけでも教えて…?」
女の子が可哀相に思え,その場所えいってみた。
すっかり空は闇に埋もれ,
小雨も降ってきた。
「おねぇちゃん…、ありが・・・とぉ・・・」


  【第二話に続く。】

[154]マリン 04/03/24 20:35 8KgB2Qtb6FL
小5(来てイイのか?)の糞スレですが、お暇な方は読んでください。


=====================================


バタッ

鈍い音と共に,女の子は倒れた。
そして、なぜか春奈は手に血がついているのに気付いた。
「私は…違う!!やってないよ!!」
春奈は急いで家に戻った。
親は仕事のため留守だ。
こんなときに限って・・!!
春奈の恐怖心と同時に,
ストレスも限界に近づいていった。
・・・・・・・・・・
電話が鳴った。
「…もしもし?」
================================
  【第三話に続く。】

[155]マリン 04/03/25 11:17 8KgB2Qtb6FL
「こちら、家庭教師は…えっと、お母さんいるかな?」
私はキレた。
そして、ある言葉が浮かんできた。
「たった今,事故で亡くなりました。」
いったい何時間経ったのだろう?
やっとその人は電話を切った。
「…ただいま。」
父親が帰ってきた。

「母さんが,死んだ。」
!!
1時間前に車にはねられて死んだらしい。
「電話がかからなかったんだ。
ごめんな。春奈…。」

絶望と恐怖だけが私の中にある。
そして…

【第四話に続く】
[156]ゆずき 04/03/25 17:52 KVu6V0p31Db
>>155
始めまして。マリンさんは小5なんですね。私は小6です、と言っても卒業したので
実際は中学生です。マリンさんも小説上手いです。どうしてみんな上手いんでしょうか?
私だけ下手で恥ずかしいです。4話楽しみです♪

>>152
こ、怖かったですか!?私のが・・・?そんなに怖くありませんよ。私は狂った人を
書いて楽しんでるだけですから。自分で読んでても怖くありませんし―――。
でも怖いって言われたのはうれしいです。ありがとうございます。
[157]mona 04/03/25 19:41 T6FpGfs1j8L
http://home.r07.itscom.net/summer/ ここ最近しらけてます。あなた方の力で復活させてください!ちなみに330sでは怒りのページで書きこしてください
[158]ゆずき 04/03/26 18:49 KVu6V0p31Db
http://hon-4.ten.thebbs.jp/1080142125/e
↑どうやら新スレできてるみたいです。前回の“怖い小説のせて・・・・駄文でも結構です”の
スレが終了した後、P!NKさんが作ったようです。

小説の続きはまた今度載せます。
[159]マリン 04/03/27 15:39 8KgB2Qtb6FL
雷と共に,男の叫び声が聞こえる。
そう、春奈の父だ。
素手で殺したのか,凶器は持っていなかった。

春奈は、自分だけが苦しんでいるような気持ちになった。
「はぁはぁ・・・」
この闇はどこまで続くの?
ねぇ、はやく楽にさせてよ。

どんな手を使ってもいいから…。


春奈は紅に染まった。
喉をナイフで刺して死んだのだろうか…。

眼は開いたままだった。
まるで、復讐を誓うように…。


【おわり】

ここまで読んでくれた皆さん!!
ありがとうございました♪
[160] 04/03/31 13:18 HVRIr6p3EGl
えs4d6fr5tyhず8いえ
[161]ゆずき 04/03/31 14:15 KVu6V0p31Db
新しい話です。新スレにも載せましたがこっちにも載せます。

「ぐひああああぁぁあああっ」
瑞樹の腕に、ナイフが突き立てられた。ナイフをぐりぐりと動かされ、傷口からは肉のような物体がはみ出している。
「ぐっ・・ひぎぁああああああああぁっ」
肉のような物体がさらにえぐり取られ、ぼたぼたと床に落ちていく。常人ならこの時点であまりの激痛と気持ち悪さに失神してしまうだろう。だが、瑞樹は失神せずにただ痛みに耐えている。
「ああああああぁっいだいぃぃいい!!だれかあああたずげてぇええ」
瑞樹はとても成人女性とは思えない、まるで高校生がリンチされているかのような悲鳴を上げた。
「助けを求めたって無駄よ。ここは地下5階。しかもここの真上は新幹線が通ってるわ。
あんたの悲鳴なんか新幹線にかき消されちゃうもの。何があってもあんたに助けなんて
来ないわよ」
ナイフを持ち、今、まさに瑞樹を拷問している派手な格好の女が言った。確かにこの女の言うとおりだ。こんな地下室から助けを求めても誰も気がつくはずがない。それに万が一興味本位でこの地下室に入ってきたものがいたならばその時点でそいつはこの地獄の拷問の巻き添えだ。
「どうあがいたってアンタはここで死ぬのよ。さあ、覚悟しなさい!!」
女は腕をえぐっていたナイフを抜いた。支えを失った肉片がぼたぼたと床に落ちる。ナイフにもさっきまで瑞樹体内にあった肉片が多量についていた。
[162]ゆずき 04/03/31 14:15 KVu6V0p31Db
「もうおしまいにしましょう。あんたの全身刺したからもう刺す場所なくなっちゃった。
 最後にとって置いた場所。ここの刺したらあんたも一撃でしょう?」
そう言うと女は瑞樹の喉にナイフを当てた。瑞樹は疲れ果て、意識を失いかけている。それでも女は容赦なくナイフを喉に突き刺してきた。
「ぐひゅあああああぁぁああああああああああああぁぁっぁ!!!!!」
瑞樹は悲鳴を上げた。それと共に喉からは体内に残った血があふれ出し、口からは血泡を吹いた。呼吸が出来なくなった。息苦しさから無理に呼吸をしようとすると血が肺に流れ込んでごほっごほっとせき込んだ。
そして、貼り付けにされていた瑞樹はがくん、とうなだれたような体制になった。体は痙攣を起こしていたが、その痙攣も徐々に弱々しくなり、動かなくなった。
「な・・・・・な・・み・・・・」
瑞樹が血にまみれた口で言った。これが瑞樹の最後の言葉だった。
女は瑞樹が死んだのを確認すると、そのまま地下室をあとにした。
地上へと続く薄暗い階段を上りながら、女は何かぶつぶつと言っている。
「あの女の子供、七碧っていうのか・・・・・。あの女も馬鹿だな。子供の名前言っちゃ
うなんて。ま、いいや。次はそいつがターゲットだな。」
女は薄笑いを浮かべると“七碧”という名の少女を探すために再び地上へと上がっていった。
[163]ゆずき 04/03/31 14:16 KVu6V0p31Db
連レスすみません。

>>161->>162の小説の感想とかお願いします。
[164]怖いハナシ募集HP 04/04/09 16:35 Tr5VKAp.Qc5
http://plaza.rakuten.co.jp/oyazili/
[165]けん 04/04/19 19:30 0CWsmqqM5gX
>ゆずきさん
俺がいうものなんだけど、喉切られたら悲鳴上げられないと思う。
声帯に空気が入って声が出るわけだから。
[166]けん 04/04/19 19:31 0CWsmqqM5gX
>旅人さん

面白いじゃん!多分きみは見てないと思うけど・・・文はかなり上手だから話に手を入れよう。
話も面白いけど。
[167]けん 04/04/19 19:32 0CWsmqqM5gX
竜之介さん

一番最初に載せた「あったかいよ」っていうやつがよかったすごく。
[168]ゆずき 04/04/19 20:41 pQt8Q/p31Db
>>165
私はあんまり知識ないので・・・
でも批評嬉しいです。ありがとうございます。
[169]アフォ 04/04/19 21:55 ca34b1fd
          −序章ー                                                                                                                                                         
「なぁみんな、今度の夏休みに海に行かねー?」
元気たっぷりな高校2年生の田中は友人たちをさそっている。
「別にいいわよ。」と田中とは幼馴染の山田こずえだ。
田中と彼女は小さいときからずっと一緒なので気が合うのだろうか、昔からケンカ
をしたことなどなかった。
その後も高校にはいってから友達になった者や、昔からの友達もさそったが、結局
行くのは田中と山田を含めた5人である。田中と山田の大親友の今中治夫(イマナカハルオ)と、小学校からの友達、木村美奈子(キムラミナコ)と、
田中とは仲の悪い留学生、トム・ジェーダスである。なにかと田中のすることにケチをつけるので田中は誘うことに反対したが、トムにきがある木村がゼヒにとさそったのだ。
「オヤジが漁師なんだ。だからオヤジの船でどこかきれいな島へいこうぜ!!」
という田中だが昔小学生のころオヤジの漁についていき、とてもキレイな島へ行ったこと
を覚えていて、そこへ行くという考えであったのだ。
田中にしてみれば一生のうち、もう1度行ってみたいと思っていたのだろう。

いよいよ夏休みだ。5人で計画をたて、ついに出発した。

次回こうご期待!!
[170]けん 04/04/19 22:34 0CWsmqqM5gX
>>168

ん、だけどまあ中学生なら仕方ないかも。
批評って言うのかな?
話の続きは気になるよ。

>旅人さん
もうココにはこないの?
続き気になるよ^

>アホォさん
次回楽しみにしてますね。次はグロということですか??
[171]アフォ 04/04/20 13:35 lxDQf9p.Qc5
今日の夜か明日の夜に続きかきます。
[172]ゆずき 04/04/20 17:55 pQt8Q/p31Db
>>170
けんさんありがとうございます。
そういえば怖い小説〜の重複問題のときひどいこと言って本当にごめんなさい。
後から見て傷ついたんじゃないかな〜・・・と思ったんです。
本当にごめんなさい
[173]アフォ 04/04/20 19:48 lxDQf9p.Qc5
ち・な・み・に・オ・レ・は・13・歳・の・中・一・で・す・よ
[174]ゆずき 04/04/20 20:09 pQt8Q/p31Db
>>173
始めましてアフォさん。前回挨拶してませんでしたね。別に無視していたわけではないんです。

私も12歳ですが中一です。誕生日は・・来年になります。2月なのでまだまだです。13歳までは遠いです・・。
小説は次回に期待します。
序章、面白かったですよ。
[175]アフォ 04/04/20 20:17 lxDQf9p.Qc5
はじめましてゆずきさん。好評ありがとうございます。それでは早速第2話作成
にとりかかります。
[176]ゆずき 04/04/20 20:30 pQt8Q/p31Db
>>175
アフォさんなら>>169に書いてあった「次回こうご期待!! 」の言葉を裏切らない
いい小説書けると思いますよ。がんばってください。
[177]ゆずき 04/04/20 20:47 pQt8Q/p31Db
太平洋側に位置する神奈川県横浜市桜木町。私立青波付属高校。3学期が始まり、もう1ヶ月もたった。休みのだらけた生活に慣れきった体もようやくもとの学校生活を取り戻していた。
「七碧、お昼食べに行こうよ。ね、七碧――!!」
午前の授業が終わり、40分間のお昼休みが始まった。4間目の授業は何をやったか全く覚えていない。どうやら完全に居眠り状態だったらしいがそれも覚えていない。
「七碧〜、早くお昼食べようよ〜。」
千佳はずっと机の前で待っている。起き上がろうとしても眠気が七碧の体を押さえつけてくるためここから動くことが出来ない。
だが、これ以上寝ていると昼ご飯を食べ損ねてしまう。七碧は仕方なく眠気の残る体を無理矢理起こした。
「ん―――――――、授業終わったのか・・・・・。また寝ちゃったなぁ・・・・。」
「そんなのんきなこと言ってる暇はないよ。次の時間はテストなんだよ!早く食べて勉強しないと・・・・・・。」
千佳は焦っているようだ。確かに千佳は七碧より少し頭が悪い。だが、千佳が焦る理由は他にある。次の時間のテストは千佳の苦手科目である数学だ。千佳にとって次の時間のテストは死活問題であろう。これでは焦るのも無理はない。
「あ――、千佳はだめだったよね、数学。」
七碧は言ってからしまった、と思った。つい本当のことを言ってしまった。
[178]ゆずき 04/04/20 20:48 pQt8Q/p31Db
「そうだよ。七碧はいいよね。頭良くて。」
千佳は少し怒っていた。
「ごめんごめん。さ、早くお昼食べにいこう。」
七碧はさりげなく話題をそらした。千佳は無言でお弁当を机の上に広げた。

            +  +  +

学校が終わり、七碧は寮に帰ってきた。
いつもは千佳と一緒に帰ってくるのだが、千佳が林田先生に呼び出しくらったらしい。
林田先生は話が異様に長いため、一緒にいると七碧も巻き込まれそうだった。七碧が巻き込まれたらさらに話が長くなるだろう。それだけは避けたかった。
だから七碧は先に帰ってきた。千佳があの林田に呼び出しくらうなんて珍しい。成績は普通で宿題もまじめにやってる。呼び出される理由なんてないはずだ。
だが、すぐに帰ってくるだろうと思い、七碧は少しばかり疑問を抱きながらも今日の数学で出た宿題を始めた。

部屋は沈黙に包まれた。
時計の秒針の音が響き渡る。コチコチと秒針が動くたびに時間が刻まれていく。
宿題を始めてからだいぶ経った。さすがに疲れが出てきたため、七碧は一息つくことにした。ふう・・・、とため息をつき、椅子の背もたれに寄りかかった。どれくらい時間が経ったのだろう。七碧はそんな疑問を抱き、机全体を見回して時計を探した。ふと、視界に時計が入り込んだ。時計は9時をさしている。宿題を始めてからもう3時間も経っているようだ。どうりで疲れるはずだ、と七碧は思った。
時間はもう9時――――・・・・あれ・・?
七碧は重大なことに気がついた。千佳が帰ってきていない。どうして今まで気がつかなかったのだろう。この寮は門限が8時までだ。もう1時間も門限をすぎている。先生が門限までに寮生を返さないはずがないし、それに何も連絡がないのはおかしい。
何かあったのかもしれない。ふとそんな思いが頭をよぎった。そして七碧はいてもたってもいられなくなり、部屋を飛び出した。1階に行って、寮の責任者がいる部屋へ向かった。連絡はすべてここに入っている。連絡が入って入れいいが――――七碧は不安を抱きながらもその部屋に駆け込んだ。
「あのっ・・・・浅田さん、山村千佳さんから連絡入っていませんか?」
“浅田”とはここの責任者の名前である。中年の女の人で優しく親しみやすい人柄から、寮生にも人気があった。
突然入ってきた七碧を見た浅田さんは少し驚いた様子だったが、すぐに返事をくれた。
「千佳ちゃん・・・・?いいえ、来てないわよ。なにかあったの?」
浅田さんの返事に私はなんともいえない感情に包まれた。千佳に何かあったのかもしれない。そう思った瞬間、緊張が高まってきた。
[179]ゆずき 04/04/20 20:49 pQt8Q/p31Db
>>177->>178>>162の続きです。多少手直ししたたので少しは読みやすくなったはずです・・。
[180]アフォ 04/04/20 22:04 lxDQf9p.Qc5
                第1章
今中・「イリィィィ・・ヤッホーーー!!」
ナレ・掛け声とともに船からとびおりた一行はあまりにも美しいその景色にあいた口が閉じていない。
トム・「・・・・」
山田・「すごいキレイ・・・」
木村・「ホント・・」
今中・「よぅよぅ田中!!スゲェなぁ!!ここ!!」
田中・「だろ!!オレもまた来たかったんだぁ・・ホントによかった・・」
木村・「さ!みんな!テントをたてましょう!!暗くならないうちにしとかないと!!」
ナレ・予想以上に早くテントが組みあがったので自由行動をとることにした。トムは散歩に行くと言い、
 木村もトムについていった。今中は探検に出かけ、とうとう2人っきりになってしまった。
 いくら幼馴染とはいえ、2人ともお互いのことを意識しないわけではない。
山田・「ねぇ、ホントにここキレイね・・」
田中・「ん・・あぁ!!そうだろ!帰ったらみんなに自慢しなくちゃいけねぇな!」
山田・「ふふふ・・」
田中・「ん・なんか変なこといったか?」
山田・「いいえなにも・・・」
田中・「・・・・」
ナレ・とまあ2人がこんな会話をしていると不意に叫び声がきこえた。外はもう薄暗い夕闇につつまれている。
田中・「・・!!今中だ!!」
ナレ・2人は走った。今中の声はそう遠くじゃない・・・!!みつけた!!
田中・「どうしたんだ!!今な・・!!」
ナレ・死んでいる・・いったいだれが・・
トム・「みんなーー!!木村サンが・・・!!ヘルプ!!」
ナレ・トムの声がきこえた。トムの元へ急ぐ2人。ついにトムが見えた。
山田・「トム!?どうしたの!?」
トム・「木村サンガ・・・オゥ・・」
ナレ・足元に木村がたおれて死んでいる・・その状況から見て犯人はトムに間違いないと田中は思った。
 いいや、まだ決め付けるのは早い・・・様子をみるか・・3人はテントに戻った。
なにがおこるか分からない状況の中、誰も寝られないままだった。
山田・「あたしちょっとトイレいってくるわ。」
トム・「ボクモ!」
ナレ・2人はテントから外に出た。次の瞬間、ゴッ!!という鈍い音とともに山田の目の前がまっしろになる。
朦朧としていく意識の中で山田ははっきりと見た。顔に満面の笑みをうかべているトムをーーー

次回!待望のグロ発動!!
[181]アフォ 04/04/20 22:05 lxDQf9p.Qc5
                  第2章
ナレ・気がつくとそこはジャングルのまっただなかくらいであった。あたりはまだ暗く、
 日が昇るにはまだまだ時間がかかるだろう。山田はあたりを見渡した。山田の視界に入ってきたのは・・・
 見たこともない木、木、木・・・・そして・・トム!!
山田・「トム!!あぁよかった・・あたしもうなにがなんだかわからなくて・・」
トム・「うぬぼれるナ!!・・お前はこれから・・死ぬ!!」
山田・「え・・なにいってるの?トム」
トム・「イマナカも・・・キムラも・・・ヴぉくがコロシタ・・・」
山田・「・・・!!なんで!?うそでしょ!?トム!?」
トム・「ウルさい!!うそじゃないサ・・・ボクのパパが旅行会社を経営してるってコト知ってるダロ!?
  この島のことを・・パパに無線機で話したんだ・・そしたらなんていったと思う?
  その島を知っている者を全員コロセ!!だってさ・・笑っちゃうヨネ・・・自分のためにそこまでするなんて・・
  デモ!?・・ボクはパパにサカラエナイ・・」
ナレ・トムはおもむろにバッグからナイフやらハサミやらをとりだした・・・
山田・「ト・トム!?な・なにするの!?や、やめてぇぇぇ!!あぐ!!うぅぅぅ・・」
ナレ・トムは山田の舌をハサミで切った。チョキチョキとじわじわと・・
山田・「うぅうぅうううぅぅぅぅ・・」
ナレ・もはや山田」は声にならないうめき声をあげている・・・トムはさらに追い討ちをかけた。
 山田の左手の指をすべて切り落としたのだ。
山田「あああ!!うう・・ぁぁぁぁぁ・・・・」
トム・「ただではコロサナイヨ・・・じわじわといたぶってヤルンダ!!」
ナレ・次にトムは山田の両耳をそぎ落とした。トムの野心に満ちた欲望が、肉を切り裂く快感と、山田のうめき声のなか、
 鮮血に手を染め、心のそこからあざ笑っている。
 トムは山田のいたるところわきりつけた。腕、足、頭など・・・ついにトムは山田の爪をはぎ落とした。
山田・「ああ・・・うう・え・・・・・」
ナレ・もはや山田がだれであるかなど区別がつかなくなった。
  夜が明けてきた。ついにトムはーー山田を殺した。心臓を一突きでーーー
 トムはなにくわぬ顔で田中の元へ帰った。
田中・「ずいぶん遅かったじゃないか・・山田は?・・なぁトム、山田は?」
トム・「クックックックック・・・・アーーッハッハッハッハ・・・」
ナレ・次の瞬間、田中は全てを悟った。今中も木村もーーそして山田もーートムに殺されたということをーーーー
 
     次回最終回!!
[182]ゆずき 04/04/21 16:30 pQt8Q/p31Db
>>180->>181
すっごい面白いです。トムの台詞にひらがなとカタカナが混ざっていて外国人って感じします。

>トムの野心に満ちた欲望が、肉を切り裂く快感と、山田のうめき声のなか、
 鮮血に手を染め、心のそこからあざ笑っている。

この表現気に入りましたね。すごくいいです。
最終回も楽しみにしています。
[183]アフォ→一般人 04/04/21 16:57 lxDQf9p.Qc5
前回同様今日の夜か明日の夜には最終回書きます。
[184]一般人 04/04/21 16:58 lxDQf9p.Qc5
ちょっと短いかもしれませんがガンバリます!!
[185]ゆずき 04/04/21 17:44 pQt8Q/p31Db
今回はちょっと違う話を載せます。手直し無しなので多少変ですがよかったら見てください。

東京の裏社会にはある“組織”が存在する。殺し屋より酷い殺し方で自分が狙った一家を殺す、史上最悪の組織が―――――――・・・・

             +  +  +

前田夏月が家に帰ると、おぞましい光景が広がっていた。
部屋中に物が散乱し、まるでこの部屋だけ大地震が起きたような状態だった。部屋中に血が飛び散り、白かった壁紙も赤く染まっている。父は腕が両方もぎ取られ、そこから血が湧き出すように出ている。母は鋭利な何かでメッタ刺しにされたかのように体中が血まみれだ。
妹の葵は首が体から離され、首は窓際に飛んでいってしまっている。首をなくした切断面からはさっきまで体を通っていた神経や血管がはみ出している。
なんで?なんでこんなことになってるの―――――!?
夏月は状況が飲み込めずパニック状態になった。頭が上手く回転しない。
だが、1つだけはっきりしていることがある。目の前に広がるこの惨劇の跡だ。夏月の家族が全員、まるで殺し合いでもしたかのような状態で死んでいる。それは夢でも幻でもない。すべて現実だ。
私はその場に座り込んだ。もう何がなんだか分からない。
なぜこんなことになっているのか?なんで私の家族だけ――――――・・・。
だが、考えても分かることではない。夏月はたった今帰ってきて、突然この状況を目の当たりにしたのだ。まだここに来て10分も経っていないであろう。
どうしよう。みんなもう死んじゃったよね・・・。やっぱり警察に行かないと・・・・。
夏月は警察へ連絡しようと立ち上がった。半開きのドアを全開まで開け、部屋を出た。
ふらふらと廊下を歩き、電話と手に取る。110のボタンを押し、受話器を耳に当てる。
呼び出し音が鳴り、男の人が出た。
[186]ゆずき 04/04/21 17:44 pQt8Q/p31Db
「もしもし。私、さいたま市に住む前田って者ですけど、私が修学旅行に行っている間に家族が殺されたみたいなんです。」
自分でも何を言っているかよく分からない。だが、どうやら彼には通じたようだ。
「では今からいきます。そこにいてください。」
それだけ言うと、男は電話を切った。私は再び部屋に戻ることにした。
はあ・・・と深いため息をついた。警察のお世話になるのも始めてだったし、まさか自分がお世話になるなんて思ってもみなかった。
夏月は廊下を歩き、あの地獄と化した部屋へ戻る。
部屋の前まで来た。夏月は足が止まる。
ドアが閉まっている−―――――――
確かに部屋を出るとき開けたはずだ。閉まっているのはおかしい。
――――この家に私以外の誰かがいる。
私はふと思った。“誰か”とは私の家族を殺した悪魔の殺人鬼のことであり、殺人鬼がまだこの家に潜んでいるかもしれない、と私は思った。
だが、たまたま閉まってしまったのだろうと自分に思わせ、部屋に入ろうとしたそのときだった。
「―――――!?」
背中に激痛が走った。体験したことのないほどの痛みに襲われ、じゅうたんの上にうつぶせに倒れこんだ。
後ろを振り返ると、見たこともない男が私の背中にナイフをつきたてている。
男は私に顔を見られたのにも動揺せず、ナイフを抜き、再度背中を刺してきた。
「ぎゃああああああああああぁぁあぁああああっ」
再び激痛に襲われ、悲鳴を上げた。あまりの痛みに目からは涙が出てくる。
男は体中を突き刺してくる。腕を刺されナイフが肉を突き破って貫通し穴が開いた。
「いだいいいぃぃぃぃぃいっやめでぇぇっ」
私は泣き叫び、名前すら知らない男に哀願する。
振り返ると男は無表情で私を見つめている。私は男から目が離せなくなった。目をそらした瞬間、また地獄がやってくるだろう。
[187]ゆずき 04/04/21 17:45 pQt8Q/p31Db
だが、私の判断は凶と出た。
一瞬のことだった。眼球が潰れ、血の涙が溢れ出す。右目の視界は暗闇に包まれ、何も見えなくなった。
男は夏月の目をナイフで突き刺してきたのだ。
「ぐぎゃああああぁぁああぁっ」
夏月はうつぶせのまま痛みに耐え、暴れようとする。
だが、男が馬乗りのような格好で夏月を押さえつけているため、身動きが取れない。
「あがっ・・・うう・・いだい・・よぉ・・・」
夏月は目に響いてくる痛みに耐え、泣き続けている。それを見ていた男はいらついたのか突然ナイフを持ち直し、夏月の首に刺してきた。
「ぎゃあああああぁぁぁあああぁぁぁあああっ」
夏月は何が起こったのか分からなかった。突然首に激痛が走り、あまりの痛さに悲鳴を上げてしまったのだ。
首に何か異物感がある。何か刺さっているのは判る。だが、夏月にはもう思考を働かせるだけの力は残っていない。
頭がぼうっとしてくる。体に力が入らない。私、死ぬの―――――――・・・?
[188]ゆずき 04/04/21 17:47 pQt8Q/p31Db
死の恐怖が襲ってくる。だが、それを感じることもなく、夏月はこの惨劇の場で生涯を終えていった。
男は夏月の上に馬乗り状態だった体を持ち上げ、地獄絵図と化したこの家をあとにした。

             +   +   +
警察が到着すると、目の前の光景に誰もが唖然としていた。
通報した少女はうつぶせになり、首にナイフが刺さった状態で死んでいる。少女の死体の先にある部屋――――そこには3人の人間が酷い姿で死んでいた。
警官たちはただこの惨劇の後を見ているだけだった。
そして、床にはこの家のもの以外何もなく、“一家虐殺完了”とかかれた紙が1枚、落ちているだけだった。


これで完結です。一応続編もありますが、また今度載せます。

>>183->>184
そうですか。じゃあ夜にも来ます。最終回、楽しみです。
アフォさんも良かったら私の小説批評してください。
[189]一般人 04/04/22 17:46 Tb1kGHp.Qc5
とてもおもしろいです!!見ているといつのまにか手に汗をかいていました!!
それと最終回ですが今日の6:10からPCの取り替え作業が始まり、
おわってもしばらく放置させておかないといけない(2.3日くらい)ので、
ちょっとおそくなるかもしれません・・・前もってお知らせさせていただきます。
[190]一般人 04/04/23 21:36 Tb1kGHp.Qc5
工事が(以外にも)早くおわったのでカキマスタ。

       最終話
田中・「トム・・・貴様ゆるさねぇ!!殺してやる!!うおぉぉぉ!!」
ナレ・田中は言い終わるなりトムに殴りかっていった。トムは意表をつかれあおむきでたおれた。
 すぐさま田中が馬乗りになりトムの顔めがけ思い切り殴った。殴った。殴った。
 トムは立ち上がることすらできない。
田中・「うぉぉぉ!!これは今中の!!ボコ! これは木村の!!ボコ ・・そしてこれは山田の分だ!!ボコ!!」
ナレ・すでにトムは失神している。それを見届けると田中は喘ぎながら船をつないでいる場所に急いだ。
田中・「はぁはぁ・・仇はとったぞ・・みんな・・・よし!!かえるか!!」
ナレ・船を発進させ、しばらくたってから、沖の方で一眠りしようと船を停めた田中は
 ものすごい最悪感におそわれた。自分させここへ行こうと誘わなければ・・・
 自分さえいなければ・・・しかし夜に一睡もできなかったため、
 すぐに眠った。・・・・・・
 一方トムはーーーーー
トム・「シット!!なぜボクがこんなメに・・・デモ!最後に笑うのはこのボクだ!!」」
ナレ・そう言うなりトムは携帯電話で自慢のパパに電話をかけた。
トム・「もしもしパパ!?たすけ・・に・・?・・!!ガガ・・ガガガ・・お客様・ガガ・・電源・・ガガ・・電波・・とどかない・・・」
トム・「・・・?・・!!・・ち、ちくしょーーーーー!!」
ナレ・まさに天罰だ。無線機は船にあり、船は沖に出ている。もはや
 どうしようもない。たとえ田中がUターンしてきても、飛行機が上空を飛んでも、
 トムは助からない。ぬくぬくとした家庭で育ったトムは、一人で生きていくことも不可。
 すでにトムはもうどうでもよくなった。自分はなぜここにいるのか・・
 なぜ生きているのか?・・・もう、どうでもいいや・・・
 トム-----は自分の-------頚動脈あたりを------ナイフで------自ら掻っ切った。


 終了!!次回、エピローグ!!その後の田中は一体?---------
[191]ゆずき 04/04/25 14:29 CDJmZKp31Db
>>190
怖いです。自分がトムみたいになったら・・・って考えるとすごく怖いです。
田中はどうなったんでしょうか?気になります。
[192]ゆずき 04/04/25 14:30 CDJmZKp31Db
――――――今日のターゲットはここだな。
資産家や大手企業の社長などの金持ちが住む豪華な家が延々と並んでいる高級住宅街。
女はその中でもいっそう豪華な家の前で足を止めた。
目の前には“宮原”と書かれた表札があり、その後ろには芝生に囲まれた庭が10mほど続き、奥には立派な豪邸が建っている。
この家は5人家族で両親、15歳と12歳の娘と4歳の息子がいる。
下っ端に調べさせたこの住宅街の家族リストにもちゃんと載っていた。当然、内容はそれだけではない。
父親は大手電気会社の社長。この住宅街でもトップクラスの金持ち。母親は専業主婦だが、
茶道、華道、着付けなど社長の妻としてふさわしくなるべく礼儀作法などの習い事に力を入れている。
子供たちは全員県内でもトップクラスの私立の学校、幼稚園に通っていて、娘2人は頭脳明晰で将来も期待されている。
データには続けてそう書いてあった。
人数が多いな。ま、4人と考えてもいいだろうな。チビはすぐに死ぬだろうし。
女はそう思い、宮原家の豪邸をあとにした。
組織から配布されたマンションの一室に向かうと、家にある凶器を取り出し鞄に入れる。万が一のことも考えて上着の内ポケットにもナイフを忍ばせておいた。あれだけ金持ちの家なら家族の1人くらいは護身術のためとか言って武道でも習っているだろう。女はそう思った。当然、失敗は許されない。
女は万全の準備で部屋を出て行った。
宮原一家殺戮のために――――――――――

[193]ゆずき 04/04/25 14:31 CDJmZKp31Db
夕暮れが近づき、周りの景色が夕焼け色に染まってきたころ、宮原沙智は学校が終わり、家路を急いでいた。
沙智の学校は県内でもトップクラスのエリート校で、沙智はその中でもさらに上位の頭脳
を持っていた。幼い頃から勉強づくしで遊ぶことはあまりなかったし、特別な日にもお祝いなどしている余裕はなかった。
だが、今日は違う。
電気会社の社長である父が今日は会社を休み、入学祝いとして家族だけでホームパーティをしてくれるというのだ。もちろん沙智はパーティなんて初めてだし、誰かに祝ってもらうのも初めてだ。沙智にとっては今日のパーティは一大イベントだ。
沙智は息を切らしながらも家に向かい走っていった。
高級住宅が並ぶ一等地。ここに沙智の家がある。
門のところまで来た。
“宮原”と書かれた表札の奥には金持ちにふさわしい豪邸が立っている。なんとも優雅な光景だ。沙智は胸を高鳴らせ、門から庭へ入って行った。
家の前まで来た。近くで見るとますます豪華な家に見える。だが、その風景も沙智は見慣れている。沙智は玄関の取っ手に手をかけ、ドアを開けた。
――――――その瞬間
「ぐあああぁああああぁあっ」
ドアが開くと共に、父の悲鳴が聞こえた。
「!?」
今まで聞いたこともない父の悲鳴に沙智は動けなくなってしまった。
[194]ゆずき 04/04/25 14:31 CDJmZKp31Db
「ぎゃあああぁあったずげでぐれぇええ」
父の悲鳴は続く。
な、何!?お父さんの悲鳴―――――!?
状況が理解できない。だが、父になにか起こっていることは確かだ。
「お・・・お父さんっ・・・・!」
沙智はいてもたってもいられず走り出した。父になにが起こっているのか確かめなくては、
そう思った。
父の悲鳴が聞こえた部屋は一番奥だ。来てみると部屋のドアは開いていた。
沙智は恐る恐る覗き込んだ。
「―――――ひっ・・・・」
沙智は思わず悲鳴を上げかけた。
そこには地獄絵図のような光景が広がっていた。
母はその場に倒れ、全く動かない。祐樹はただ泣き喚いているがその鳴き声も父の悲鳴にかき消されてしまっている。麻奈美は学校から帰ってきてすぐこの惨劇に見舞われたようで赤いランドセルがずたずたに切り刻まれている。麻奈美も死んでいるようだ。
父は必死で逃げようとしているが女はすばやく父を捕まえ再び暴行を加えている。


>>188の続編です。感想お願いします。
[195]一般人 04/04/25 14:57 Tb1kGHp.Qc5
田中父・「おう行くぞ洋平!!」
ナレ・いいおくれたが田中の名は洋平である。田中はいまや父のあとを継ぐ立派
 な漁師になっていた。いまでは父とともに漁に出て行くトキにいつも窓から
 心配している母親が少しウンザリ思えてきた。しかしその理由も納得できる。
 あの4年前の事件以来、田中は少しノイローゼ気味だったのだ。
あの事件からというと、田中はため息をつくことがおおくなり、
 ぼんやりしていることもシバシバある。現在あの事件を知っているのは、
 モチロン田中と、その両親だけである。死んでしまった者の家族には、
 事故ということになっている。特に、トムの家族には、説得するのが
 むずかしかった。本当のことを教えると、否定し、逆上するのではないか
 (田中はトムの父が殺せと言ったことを知らない。)
 と思っていた。まさにそうだった。田中が抗議しているときの
 トムの父の顔はお前が殺したな、と言わんばかりの 
 怒りの表情だった。
 田中も両親はというと、警察には通報せず、もう平和なのだから
 それでいいじゃないか、といっている。田中もそうおもっていた。
 だが、ただ単に、自分も暴行罪(トムに)で捕まるんじゃないかと
 脅えていただけなのかもしれない。

 田中はこれからも生きつづけるだろう。恋もするだろう。
 しかし、4年前のあの事件だけは生涯忘れることはない。
 田中のココロには深い深い、一生なおらないキズとして残って
 しまったのだから---------


    -----------  糸冬    了  -----------
 最後まで読んでくれた皆様、アリガトウゴザイマシタ!! 
[196]一般人 04/04/25 15:11 Tb1kGHp.Qc5
>>ゆずき殿

いままでのただのグロでなく、

  殺し屋
    
      ですか!!

まったくのニュータイプ!!どう発展していくのか楽しみです!!


[197]真行寺 麗華 04/04/25 20:16 rHNn6Rqx/KB
おもしろいです!
私も書いてみたいけど
文章力ないので。。
ゆずきさんすごいです!
[198]ゆずき 04/04/26 20:55 CDJmZKp31Db
>>196

>いままでのただのグロでなく、

  殺し屋ですか!!

はい。詳しく設定を言いますと・・・・

その組織は将来の食糧不足やその他もろもろを
防ぐために殺人をして人口を減らそうというように日本の将来のために
作られた組織で獄中にいた凶悪犯を数名雇い、殺しをさせている組織。
という設定です。まあ、そのうちこの設定も変わると思いますが・・・・。

>>197
始めまして。

>ゆずきさんすごいです!

そんなことありませんよ。
真行寺麗華さんにだって面白い小説が書けますよ。
まずは載せてみることです。あとは他の人から感想や注意点を言ってもらい、
修行していけば上手くなりますよ。私だって最初は下手でしたし・・・。(ここのスレの>>100あたりを見ればわかりますよ。)
[199]一般人 04/04/26 21:20 Tb1kGHp.Qc5
>>197

     それにオレたちあまり年くってないですし
あせる必要(あせってないか・・・)ありませんよ
[200]一般人 04/04/26 21:20 Tb1kGHp.Qc5
ガンバレばできます!!

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